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(1999.8.29〜9.12)

 このページでは、新聞・雑誌やTVなど、各メディアにおけるKAZU関連のデイリーなニュースをまとめてみました。

「KAZU's COMMENTS」でKAZUのコメントをご覧ください。


1999.09.12

▼KAZU、鹿児島から午前移動で軽めの調整

ヴェルディ戦での勝利から一夜明けた12日、チームは遠征先の鹿児島から飛行機で京都に戻り、東城陽のグラウンドで念入りなマッサージを受けた後、ランニングとストレッチなど、約1時間の軽めの調整をおこなった。
15日にはすぐにアウエーのベルマーレ戦が控えるが、疲れも見せず、マイペース調整。

加茂監督

日刊

あと2勝でJ1残留や。

●京都サンガ、初V目指し強化合宿<日刊>

現在3位の京都が、初優勝を目指して異例のVキャンプをおこなう。12日の強化会議でJリーグ中断期間の10月初旬に、5日間の集中合宿をすることが決まった。加茂監督就任後に京都以外で合宿を開くのは初めてのこと。
Jリーグは五輪アジア最終予選のため、23日から約1カ月間中断する。京都サンガも、同30日までオフになるが、その直後に5日間の合宿に入る。
狙いは選手の集中力と、優勝のためのセットプレーの練習。このため、紅白戦は一部非公開の予定。
場所は2年前まで練習場に使用していた滋賀・八日市市の親会社京セラ工場内の施設が有力だが、選手の宿泊施設が確保できない場合は、第2候補の御殿場(静岡)や鳴門(徳島)に変更される可能性もある。

●対アビスパ戦(9月18日)、前売りの出足好調<日刊>

18日の福岡戦(西京極)で、今季最多観客動員の可能性が出てきた。優勝戦線に加わる好成績とKAZU効果によるもので、12日時点で約7000枚の前売りが出ている。
問い合わせも続いており、9月の売れ行きとしては異例の伸び。

石崎恒夫社長(京都サンガ)

日刊

川崎戦のようなすばらしい試合をしていれば、お客さんには喜んでもらえる。


1999.09.11

▼KAZU、Vゴールを演出し、古巣ヴェルディに勝利

9月11日、J1第7節、京都パープルサンガはヴェルディ川崎と対戦、延長戦の末、京都サンガが勝利を収め、5勝2敗で3位に浮上した。
KAZUにとっては、読売時代を含めて9年間在籍した古巣・ヴェルディ川崎と初対戦。KAZUは、得点こそできなかったが、チーム最多の5本のシュートを放ち、延長前半8分のFWパウロ・マギノのVゴールを演出。病気療養から復帰した加茂周監督に、最高の贈り物をした。
試合前にはヴェルディのほとんどのメンバーと握手を交わし、松永監督とは笑顔で抱き合った。そして、試合後にはわざわざロッカー室を訪れた坂田信久社長から白い包みをプレゼントされた。しかし、グラウンドの上では、復帰した加茂監督へ勝利をプレゼントするため、積極的にシュートを打ち、最後まで疲れを感じさせずに動き回った。
サンガのチームカラー・紫色に染まった鴨池が、歓喜に包まれ、揺れ動く中、両チームとも決定機を活かせず、無得点のまま90分を戦った。
0−0で迎えた延長前半8分。中央をスルスルと抜けたKAZUにボールが送られる。そのボールを、左にいた五輪代表MF遠藤にはたき、自らは縦に走り、ゴール左へ。そのKAZUの動きに、相手DF3人が引きつけられたところに、ボールは右サイドのマギノへ。そのマギノが左足でゴールを決めた。
加茂監督は、退院後初めて見るKAZUのプレーに「決めてもらわないと困る」と苦笑しながらも、最後までKAZU、パウロマギノの2トップを代えなかった。KAZUも、古巣との対決より、まずチームの勝利と監督のことを口にし、勝利を喜んだ。初の首位取りを目指すサンガに、役者がそろった。

加茂監督

日刊

苦しい試合やけど、よう勝てました。マギノもよく点を取ってくれた。もう少しで交代かなと思っていた。

スポニチ

(マギノについて)少しでも足が止まったらどっちかを代えようと思ったけど、攻めの時はまだ足が動いていたから。勝負したのが実りました。
(KAZUについて)決めるところで決められなかった。まあ、困るわな。
(3位という成績について)意外といえば意外。当たり前といえば当たり前。

サンケイ

(KAZUに対し、試合前)オフサイドになってもいいから前に張れ。怖がるんじゃない。
(KAZUについて、試合後)KAZU? チャンスで決めないと困るワ。

報知

KAZU? まあまあだね。決めるところは決めてもらわないと困るけどね。
でも、選手はぎりぎりのところで決めてくれる。

トーチュウ

(マギノについて)もうほんの少しでも足が止まったら代えようと思っていた。まあ、よう我慢したな。
(KAZUについて)あそこはきめてもらわな、困る。

FWマギノ(京都サンガ)

スポニチ

大切な試合をものにできてよかった。最後は右足が痛かったので、左でシュートした。

報知

痛みはあった。最後も右足で打てなかったから左足でいったんだよ。

▼KAZUのプレーを脅威に感じたヴェルディ

対戦したヴェルディの選手は、KAZUのプレーは間違いなく脅威を感じていた。
DFの中沢や米山は、KAZUの動きの翻弄され、旧友・北沢もゴール前での怖さを強調した。

MF北沢主将(ヴェルディ)

日刊

(KAZUさんは)前を向かせると怖さが出る。さすがだね。

スポニチ

(KAZUさんは)速いし怖いね、やっぱ。

サンケイ

悔しいけど、これも結果論。内容は良かったのにね。
KAZUさん? 怖いし、速いね。

報知

やられた。やっぱりKAZUさんは怖い。

トーチュウ

 

DF中沢(ヴェルディ)

日刊

(KAZUさんは)ちょっと目を離すと、いいポジションにいた。以前より運動量も豊富でした。

スポニチ

(KAZUさんは)ゴール前のポジショニングがいい。ちょっと目を離すと、いいポジションにいるんだもん。凄いなあと思いました。

サンケイ

(KAZUさんは)ゴール前のポジショニングは凄い。裏に抜けるタイミングとか。ちょっと目を離すといいところにいる。

DF米山(ヴェルディ)

日刊

昨年一緒にやって、イメージしていたKAZUさんよりキレがあって、やりにくかった。
全盛期と言われた時に近づいていたのでは。

スポニチ

やりづらかったです…。去年一緒にやっていた時のKAZUさんの動きをイメージして試合に入ったのに…。
KAZUさんの全盛期と言われてた時に近づいているんじゃないですかねえ。

サンケイ

全盛期のKAZUさんに戻った感じ。

報知

(KAZUさんは)去年のイメージよりすごくいい。
全盛期に戻ったんじゃない?

トーチュウ

 

坂田社長(ヴェルディ)

スポニチ

(KAZUへの差し入れについて)中身?いやいや。東京の香り、東京の味をと思ってね。

李総監督(ヴェルディ)

日刊

 

スポニチ

今季ベストゲームだったけど、結果が出なかったね。
でも、いい試合ができたことは明日につながるんじゃない?
KAZU?え、いたの?
相手はFWらしいFWがいたのに、うちはね…

サンケイ

いいゲームを見せられたよ。
KAZU? 相手にはフォワードらしいフォワードがいたってこと。

報知

今季のベストゲームだったけど、結果が出なかった。負けたけど、次につながると思う。

トーチュウ

 

松永監督(ヴェルディ)

トーチュウ

いいゲームをしても、こういった負け方をする。1点の重みを知った。
長いシーズンだからこういったこともある。立ち直る力を見せたい。

●KAZU効果で試合会場・鴨池に1万4744人

鴨池は、KAZUが、ヴェルディの一員として昨年12月23日の天皇杯準々決勝・名古屋戦でゴールを決めた思い出の地。
この日は因縁の対決に、サンガ戦では過去最高の1万4744人のファンが集まった。この観客数は、同会場でのJリーグ開催では史上4位の大入り。
KAZU人気に対応するため会場の鴨池競技場サイドは警備態勢を強化。通常、民間会社に委託している警備員は10人だが、この日は3人増の13人。また、ゴール裏には通常2人ずつ計4人が配置されるが、この日は6人ずつの12人態勢で対応した。
さらに、ゴール裏にある芝生席前の陸上トラック部分に、およそ50メートルのバリケードとロープで仕切った1000人分の臨時立ち見席を設置した。

鹿児島県サッカー協会関係者

スポニチ

いつもはチケットの売れ行きを心配してるけど、きょうは初めて警備面の心配をしています。

サンケイ

いつもはチケットの販売で心配するんだけど、きょうは初めて警備の心配をしていますよ。


1999.09.10

▼KAZU、試合前日は軽いミニゲームで汗

10日午後に鹿児島へ移動する午前中の練習で、KAZUは、ミニゲームなど約1時間、汗を流した。
ブラジル人のFWパウロ・マギノと2トップを組み、ゴール量産を狙う。

FWマギノ(京都サンガ)

報知

KAZUと組むとやりやすい。
日本語が全然、分からない私でも、コミュニケーションが取れるからね。

▼KAZU、古巣・ヴェルディ相手に、Jリーグ全16チームからの得点に気合

9月11日、鴨池でおこなわれる古巣・ヴェルディとの試合。
KAZUが、この試合でゴールを決めると、この試合で得点を挙げると、城(横浜)が以来2人目の、全球団からのゴール奪取の快挙となる。
過労で入院していた恩師・加茂監督も9日の練習からチームに合流、この試合から指揮を執る。
また、右ひざ内側側副じん帯を損傷し、戦列を離れていた20歳のブラジル人FWマギノも9日の紅白戦から復帰、この試合ではKAZUとの2トップを組むことが濃厚。
さらに、会場の鴨池陸上競技場もKAZUにとって思い出の地。C・ザグレブへの移籍前最後の国内公式戦(昨年12月23日、天皇杯準々決勝の名古屋戦)が、この競技場だった。
すべての舞台が整い、KAZUはチームの勝利と自らのゴールを誓う。

▼鹿児島でKAZUパニック、異例の立ち見席

京都は11日、準本拠地の鹿児島・鴨池でおこなわれるヴェルディと対戦するが、その試合は、過去最多となる1万8000人以上の観客動員が確実となり、グラウンド内に異例の「立ち見席」を用意することが、10日、わかった。
同会場の収容人員は1万8670人で、仮に超満員になった場合、両ゴール裏の芝生席ファンが殺到して事故が発生する可能性もあると判断。そこで京都と鹿児島県サッカー協会の運営会議が10日鹿児島市内で開かれ、満員の芝生席の中から約1000人をグラウンド内に用意する立ち見席に誘導することが決まった。

●親友・北沢、KAZUとの対戦に闘志

京都サンガと対戦するヴェルディのMF北沢が10日、親友でもあり、戦友でもあるKAZUを厳しくチェックすると宣言、闘志を燃やす。
KAZUと北沢は、公私ともに仲が良く、家族ぐるみで付き合いがあり、ふだんから電話やメールなどで連絡を取り合っている。 自ら”兄貴的存在”と慕うKAZUとの対決だが、グラウンドの上では別。Jリーグを盛り上げるため、今回の試合で自分たちのベストプレーが大切だと知っている。

DF中沢(ヴェルディ)

スポニチ

後ろから削ってやろうかと思ってね。
まだ(イエローカード)0枚だし、1枚ぐらいいいかなと思って。レッド食らわない程度に…やりますよ!
0―3で負けたのはジュビロとサンガだけ。借りを返したいよね。負けられないよ。

サンケイ

(KAZUは)先輩だけど、グラウンドは別。
僕は警告を1枚ももらってないし、退場にならない程度にケズリ(ハードチェック)にいくよ。

報知

負けられない。KAZUさんを後ろから削りにいくよ。幸いイエローカードも1枚ももらってないんで。
KAZUさんは兄貴みたいな存在。この前も電話があって、ヴェルディとの対決でサッカーファンにいいものを見せたいと話していた。
(首位争いをしようという約束に)
こっちは約束を守ったんだからね。加茂さんも戻ってくるみたいだし楽しみ。

●ヴェルディ・李監督はKAZUを意識せず

ヴェルディの李監督が対戦する京都KAZUに対し無関心を装った。
試合前日もKAZU対策は全くなく、約1時間の軽い練習を終えて鹿児島へ出発した。

李監督(ヴェルディ)

日刊

(KAZUについては)神経質になることはない。
KAZUは(川崎の)第1幕を飾った人だが、われわれは第2幕に向かっている。
(KAZUには)期するものがあるだろうから、いいプレーをしてほしいね。

スポニチ

彼(KAZU)はJリーグの第1幕を飾った人。でも、我々は第2幕を戦っている。この1週間、ミーティングでKAZUの名前を出したことは1度もないよ。

サンケイ

KAZU? ミーティングでも名前は出ていないよ。彼も期するものがあると思うけどね。


1999.09.9

▼KAZU、加茂監督の復帰に、FWマギノとの2トップで勝利を誓う

9日午前に退院した加茂監督が午後の練習に姿を見せ、復帰を待ちに待っていたKAZUも、次節ヴェルディ戦での勝利を誓った。
この日午後の紅白戦で、KAZUは、右ひざ痛で2試合戦列を離れていたFWマギノとの2トップを組みプレー。
11日のヴェルディ戦(鴨池)は3試合ぶりの監督復帰で、初めてKAZUと加茂監督の師弟コンビ披露となり、97年10月4日のW杯予選カザフスタン戦以来707日ぶりに同じピッチに立つことになる。

▼加茂監督が退院、チームに合流

過労とストレスのため、京都市内の病院に入院していた京都パープルサンガの加茂監督が9日午前、退院した。早速、加茂監督は午後4時から城陽市内のグラウンドでおこなわれた練習に15日ぶりに合流。
練習前には、断りもなく大西忠・城陽市長の激励訪問というスケジュールを組んだ、監督代行の木村文治チーム統括部長を一喝。紅白戦では、大きな声で合言葉の「プレス」を連発するなど、以前と変わらぬすごみを見せつけた。
ただし、酒とタバコはドクターストップ。
KAZUの劇的な京都デビュー戦と10人になりながらも1点差に迫った広島戦の戦いぶりが加茂監督の退院を早めたようだが、一番の特効薬は11日の川崎戦での勝利に違いない。
練習場は加茂監督のために全面禁煙になる方針。
加茂監督は、11日の川崎戦から指揮を執る予定。

加茂監督

日刊

いろいろ検査していたが、異常はなかった。
しばらくは気をつけんといかんけど、もう元気。お酒の方も大丈夫。
過去2試合は病院のテレビで見ていた。
経験豊富な1人が入って、チームがいい方向に変わってくれればいい。
(突然の市長訪問に木村監督代行に対して)
やかましい、と言うといて。2度とやらんわ。

スポニチ

体はほぼ大丈夫。これから涼しくなってくるやろうし。

報知

こんなオッサンが他にすることないやろ。
KAZUの経験が良い方に向かっている。

トーチュウ

ストレスと疲れはとれた。入院生活でのんびりしてたからな。
入院はドクターと相談の結果長くなった。たいして異常はなかったが、ストレスと疲れ、暑さにしばらく気をつけないといけないな。
テレビで試合を見ていたが、選手はよくやっているよ。

●KAZU特製Тシャツ追加発売

8月28日、西京極にて発売、完売した限定KAZU特製Tシャツが、11日の川崎戦(鴨池)と18日の福岡戦(西京極)で各200枚ずつ、定価3000円で追加発売されることが決定。

「京都パープルサンガ公式サイトインデックス」

●11日(対ヴェルディ戦)の当日券販売中止

9月11日の対ヴェルディ戦(鴨池)の当日券の販売が、約2万枚弱の前売りがほぼ完売のため、おこなわれないことが9日発表された。
同競技場の動員記録は、94年5月14日のフリューゲルス・ジュビロ戦の1万5502人。

「京都パープルサンガ公式サイトインデックス」

●ヴェルディのDF中沢、KAZUと対戦<サンケイ>

少年時代から憧れ続け、昨季までは同じグラウンドで汗を流したスーパースターKAZUとの対戦にヴェルディのDF中沢が闘志を燃やす。
中沢は、読売クラブや日本代表で大活躍していたKAZUの軌跡を新聞で読み、全身が震えるほどの感銘を受け高校を卒業後はブラジルで単身修行。KAZUと同じ道をたどった。帰国後は無給の練習生としてヴェルディの練習に参加。昨年12月の紅白戦では、しつこく激しい対人マークにKAZUが激怒するシーンも。

DF中沢(ヴェルディ)

サンケイ

周囲は騒ぐでしょうねえ(笑)。
KAZUさんは日本を代表するストライカーだけど、サッカーはあくまでチーム競技。1対1を意識していたら、いい結果は出ませんよ。
プロ魂というものを感じた。
今でもKAZUさんの姿勢は憧れです。
同じチームになるなんて…当時は思いもしませんでした。
いやあ…KAZUさんはボクの顔も覚えてないはずですよ(笑)。とにかく0点に抑えます。そうすれば勝てますから。


1999.09.8

▼KAZU、調子も上向き<日刊>

KAZUは8日、城陽市内のサンガ練習場で佐川急便と練習試合(30分×3本)をおこない、1本目にフル出場、野口のゴールをアシストした。
本人が「9月中旬からベストに」と公言していたとおり、体のキレは軽快。11日の対ヴェルディ戦を皮切りに、12日間で4試合となる日程だが、調子も上向き、MF熱田のパス交換にも自信を見せた。
なお、右ひざ痛で欠場中のFWマギノも、9日の紅白戦から合流予定。

●加茂監督、11日復帰<報知>

京都サンガの加茂監督が、11日のヴェルディ戦(鴨池)からグラウンドに復帰、指揮を執ることが8日、明らかになった。9日にも退院し、会見をおこなう予定。
退院後もしばらく自宅療養が必要とされていたが、5日に見舞った木村総監督も回復を強調。加茂監督自身の強い希望もあり、11日の緊急現場復帰が決定した。


1999.09.7

▼KAZU、古巣ヴェルディ戦は御前試合<スポニチ>

KAZUの古巣対決は“御前試合”になることが、7日わかった。
京都サンガは鴨池で、11日、ヴェルディと対戦するが、この試合には、クラブの実質上のオーナーである稲盛和夫名誉会長が観戦することになった。
すでに収容1万7000人の前売り券は完売寸前。KAZU自身にとっても、C・ザグレブに移籍する前の日本最終ゴールの地が鴨池と、燃える要素が整った。

●加茂監督、病床から“指揮”<日刊>

過労により京都市内の病院に入院中の加茂監督が7日、木村総監督を通じて新司令塔に新人MF熱田真を任命。
すでに季子夫人を東京に戻すなど、回復は順調。病室にテレビとビデオを置き、チームの戦いぶりをチェック。近日中の退院を予定している。川崎戦での現場指揮は微妙だが、病床から指示を出す。

加茂監督

日刊

(先日の対広島戦を見て)シーラスが途中で抜けたのが痛かった。

MF熱田(京都サンガ)

日刊

与えられたチャンスだから頑張りたい。


1999.09.6

▼KAZU、トルコ地震援助に一役

6日、Jリーグから関西4クラブへ、トルコ地震被災者への義援を呼びかけるFAXが送られた。
連絡を受けた選手会長のMF大嶽は「自分たちも力になりたい。ユニホームなどのオークションへの出品を考えている」と明かし、KAZUもこれに賛同。自らの背番号「36」のユニホームを出品する考えを明かした。市販レプリカで1万4900円だが、その数倍が予想される。
KAZUはクロアチア・ザグレブに所属した今年5月にも恵まれない子どもたちにサッカーボールの配布をおこなっており、一流の選手が慈善活動に力を入れるのは世界の常識(
「REPORT」の「イベント&TV番組」)。入団2週間の京都でもその姿勢を貫く。
オークション開催は9月のホーム戦試合前が有力とみられる。

●加茂監督の復帰は15日か?

京都市内の病院に入院中の京都加茂周監督の次節11日川崎戦(鴨池)での復帰が6日、微妙な状況となった。
加茂監督の正式復帰は早くても15日平塚戦(平塚)になる見込み。

木村総監督(京都サンガ)

日刊

近々のうちに退院できる。ただ鴨池(での指揮)は微妙。
退院しても最初は指示だけ出してもらう形になる。


1999.09.4

▼KAZU2戦目は不発、フル出場実らず

4日、J復帰2戦目となるKAZUは、広島スタジアムでサンフレッチェ広島と対戦したが、突然のポジションチェンジを余儀なくされ、フル出場したものの、ゴールは奪えず、チームも1−2で敗れた。
前半は前線にボールが入らず、KAZUはファーストタッチまで21分を要し前半7回しかボールに触れなかった。
前半37分、司令塔シーラスがこの試合2度目の警告で退場。残り53分間を10人で戦うために木村総監督は、KAZUをFWからMFへポジションをチェンジさせた。キャプテンマークをシーラスから受け継ぎ主将代行として、約5か月ぶりにフル出場したが、90分間のうち記録に残ったシュートはわずかに1本。
後半36分、GKと1対1の場面をつくったが決めれず。しかし、その1分後、ゴール左45度約25メートルのFK。KAZUはファーポストを狙って低く鋭いシュートを放ち、壁を越え落ちてきたボールに遠藤が頭で合わせてネットへ。0−2から一矢を報いるMF遠藤のゴールをアシストした。

木村総監督

日刊

(KAZUに)中盤のスペースを埋めてもらいたい。
彼(KAZU)に頼るところが大きかった。評価してます。 

スポニチ

1人少ない中、点取られてもズルズルいかずに取り返した。負けたが、90分間走るという加茂監督の言っていることが出せたと思う。
まあ、しゃあない。10人で1点を返したんやから。(シーラスの)代わりはまだ全然考えとらん。
それ(加茂監督の復帰)については分からん。

トーチュウ

今までなら0−2でずるずるいってしまうところ。10人でも追い上げた。今までとは違う。

MF遠藤(京都サンガ)

日刊

(ゴールは)いいボールがきただけ。
10人でも必死で追いつくことだけ考えた。

DF辻本(京都サンガ)

日刊

自分の長所をアピールすることを心がけた。勝ちたかった。

●KAZU、試合途中からキャプテンマーク

4日のサンフレッチェ広島戦で、前半37分のシーラス退場に伴い、KAZUがキャプテンマークをつけた。
一昨年10月、W杯アジア最終予選の日本−UAE戦でつけて以来のキャプテンマーク。
チーム合流から、まだ12日目。血液検査で、筋肉の疲労度を示す数値が高くても、居残りで練習をし、チームメイトを引っ張るKAZUの姿にイレブンは“柱”としての在感を感じ始めていた。
主将デビューに備え、エルメス製の高級キャプテンマークなど2種類のオリジナル品を用意していたが、思いも寄らない、通常タイプのキャプテンマークをつけることになった。

FW三浦文(京都サンガ)

報知

(KAZUにキャプテンマークを渡したことについて)
“KAZUさんに渡せ”という声がどこからか聞こえたんだよ。天の声かな?

●KAZU、良太君の誕生日を久しぶりの家族と

4日の試合後、KAZUは、5日、愛息・良太くんの2歳の誕生日パーティーのため、空路で家族の待つ都内へと向かった。
次節11日はV川崎戦(鴨池)。目いっぱいリフレッシュしてから、“古巣”との対決に臨む。


1999.09.3

▼KAZU、息子に2試合連続ゴールを

3日、KAZUは、京都・東城陽グラウンドで、4日のサンフレッチェ広島戦(広島スタジアム)に向け、ミニゲームなどで約1時間、軽めの調整をおこなった。
9月に入っても、100人を越す見学者が訪れ、「ガードマンの契約は先月いっぱいだった。もっと契約を長くしておけばよかった」とクラブ関係者は苦笑いするほど。
KAZU自身は、まだ100%の仕上りではないが、長男・良太くんの誕生日を2日後に控えた息子のために、また、早ければ6日にも退院できる加茂監督のために、2戦連発ゴールを決めたいところで、KAZUはこの日午後、広島入りした。


1999.09.2

▼KAZU、大忙し

2日、KAZUは、朝、メーカー契約しているプーマの展示会出席のために大阪に出かけ、午後の練習に参加。紅白戦にレギュラー組のFWで精力的に練習メニューをこなした。その後、グラウンドに居残ってFKの練習した後、夕方には、関西テレビの夕方のニュース番組に生出演。
あいかわらず多忙なスケジュールが続いているが、
次節の対広島戦では、勝てばチーム史上初の首位の可能性があり、KAZU自身、その試合でキャプテンを務める可能性もあるため、気合いが入る。

●加茂監督 6日にも退院も…

極度のストレスと過労で8月26日から入院している京都加茂周監督の状況について、奥村常雄常務は2日、週明けの6日にも退院できる見通しを発表した。
11日の川崎戦(鴨池)を指揮させたい意向もあるが、退院後は、自宅療養などの静養期間が必要の見込みで、完全な現場復帰のメドは立っていない。
引き続き病院側と連絡を取り、慎重に対応する予定。

奥村常雄常務

日刊

99%大丈夫と思う。

木村総監督(京都サンガ)

日刊

こればかりは医師の指示に従うしかない。

●KAZU効果、今季最高視聴率<報知>

8月28日、KAZUのデビュー戦を生中継したKBS京都の視聴率(ビデオリサーチ電話調査)が、今季最高の7・0%に達していたことが2日、明らかになった。
同放送局のサンガ戦の最高視聴率は、Jリーグに昇格した96年6月の8・4%だが、昨年から今年にかけて、平均2%前後と低迷。当日はNHK衛星放送でも急きょ、カードを変更して放送しており、KBS京都編成部としては異例の高視聴率と判断。

KBS京都編成部

報知

相当いい数字だと思う。KAZU効果でしょう。

●KAZU効果、スカウト活動にも好影響<日刊>

来年の新卒選手獲得にあたり、KAZU人気がスカウト活動を順調にさせていることが2日、明らかになった。ユニバーシアード代表の黒部光昭ら有望FWが最大3人も入団可能な状況で、入団後はKAZUの新パートナーおよび後継者が期待される。

松山スカウト(西日本地区)

日刊

勝負はこれからだが、(黒部選手は)KAZUとの2トップにも魅力を感じてくれている。

竹林スカウト(東日本地区)

日刊

確かにKAZU入団でスカウト活動がやりやすい。

奥村常雄常務

日刊

まだ正式な新卒選手の入団は決定していないが、KAZUの入団でイメージが変わってくれるのはうれしい限り。

辻本J初出場初先発


1999.09.1

▼KAZU、練習試合で豪快ゴール

1日、阪南大との練習試合(30分×3)がおこなわれ1本目のレギュラー組で出場したKAZUは、27分、左サイド、DF野口からのセンタリングを胸でトラップし、中央で合わせゴール。試合は6−1で京都が快勝した。
加茂監督の退院は未定だが、恩師不在の中で4日の広島戦に向け、確実に調子を上げている。ただし、フル出場は、次々節の古巣ヴェルディとの試合になりそう。

木村総監督(京都サンガ)

スポニチ

(KAZUの)コンディションは80%。あと1、2試合すれば。

▼KAZU、異常事態で独身寮出る

京都のKAZUが、京都・城陽市内の独身寮を退寮することが1日分かった。
場所は城陽市内の閑静な住宅街。「居心地がいい。最高の環境だね」とお気に入りだったが、連日100人以上のファンが押し掛ける事態に、近隣住民、同僚に配慮し、退寮を決意した。
1階はイタリアンレストランがあるが「営業にも差し支える状態」と京都関係者。マンション内すべてが若手選手の部屋で、KAZUを含め全選手の休養もままならないという。
KAZUはこの日の練習後、スタッフと引っ越しの打ち合わせをおこない、すでに新居探しはスタートしている。
入寮してわずか1週間。「城陽は静かでいい町」とお気に入りの独身寮だったが、予想を超えるフィーバーに苦渋の決断を強いられた形。

●加茂監督の復帰、いまだ目処たたず

8月26日から過労のため入院している加茂監督の退院が来週まで延びることが明らかになった。当初の予定では5日ほどの入院だったが、この日でついに7日目。いまだに復帰の目処がたっていない。

木村総監督(京都サンガ)

トーチュウ

まだ、ドクターから知らせがこない。
広島戦も(監督代行を)やらざるを得ない。
(加茂監督の復帰は)医者次第。なるようにしかならない。

●KAZU効果、若手に浸透

KAZUとは寮で隣部屋のMFパク・カンジョは、KAZUに弟子入り、連日のようにビデオ観賞する“師弟コンビ”になった。
そのパク・カンジョは、この日の練習試合で入団して以来、初の2得点。前日(31日)も、レンタルビデオ店へ出掛け「これが、怖えーんだよ」と『女優霊』というホラービデオをKAZUに薦められたという。

MFパク・カンジョ(京都サンガ)

日刊

まぐれですよ。
でも、KAZUさんに世界レベルの話を聞いて、意識がすごく変わってきた。
さらに上に行きたい、という気持ちになります。


1999.08.31

▼KAZU、移籍後初めての2部練習参加

京都移籍後初めて、KAZUが2部練習をこなした。
午前中は、サンガ恒例の“地獄のフィジカルトレーニング”。気温32度、湿度の高い残暑の中でグラウンド5周する15分走を3セット。その後、コーンを立ててサイドステップ、ジャンプなどを約90分間繰り返した。
午後も午後4時からみっちり2時間。シュート練習をこなし、動きのよさを見せた。この日の練習でも、サンガタウン(京都府城陽市)には約450人のサポーターが集まった。
24日の入団以来、計6日間の練習で延べ3000人を「集客」。クラブ側も選手の自動車通路を確保する約50メートル防御ネット、通称「KAZUネット」を新たに設けるなど対策に追われている。
練習後には、KAZUを待ち続けた250人の熱心なファン全員に約30分かけてサイン。いつも練習後に約10分程度のサイン会を開いていたが夏休み最終日をとなったこの日は特別。汗まみれになったKAZUは、シャワーを後回しにして、フェンスに群がるファンの元に歩み寄り”臨時サイン会”を開いた。

▼KAZU、次節広島戦キャプテン

豪快にJ復帰戦を飾った京都のKAZUが次節(9月4日)の広島戦(広島)でゲームキャプテンを務める。出場停止のシジクレイに代わるもの。

●KAZU効果で、グッズ販売好調、チケット完売

KAZU人気は各方面に影響を与えている。
京都のユニホームの純正レプリカ(1万4900円)を扱う京都市内の公認ショップでは、この3日間で、KAZUの背番号「36」の入った「KAZUモデル」を約20着販売。京都営業部を通じたこの日の100着の受注を含め、計120着を売りさばいた。さらに遠方のサポーターに対する通信販売も実費で開始。
さらに、11日のヴェルディ戦のホームゲームは、鹿児島・鴨池競技場でおこなわれるが、KAZUの古巣との初対決ということもあり、前売りは飛ぶように売れている。この日の午後までに競技場のキャパシティほぼいっぱいの16052枚がチケットの発券が終わり当日券は発券しない予定。
KAZUフィーバーは、しばらく続きそうな気配。

中村営業部長(京都サンガ)

日刊

『36』という背番号に注目が集まっているようだ。今後は競技場での販売も考える。


1999.08.30

▼KAZU、代表復帰へ意欲

30日、トルシエ監督はイラン戦メンバ20人を発表したが、去就が注目されたKAZUの名前はなかった。
しかし、日本代表のトルシエ監督は、J復帰戦を2ゴールで飾った京都のKAZUを今回のメンバーには入れなかったものの、注目の選手であることを公言した。
32歳という年齢についてもドイツ代表のベテラン、マテウスを例に挙げて「私の選考基準に年齢はない」と言い切った。
当のKAZUは同日、京都のチームメートとともに1時間半の練習。昨年6月以来の代表復帰に意欲を見せた。
また、新主将の就任についても前向きな姿勢を見せた。

トルシエ監督

日刊

 

スポニチ

(復帰の)第1戦では多くのサポーターを喜ばせた。また結果を出してほしいし、今後も活躍すれば私の視野にも入ってくる。
私の選考基準に年齢はない。

サンケイ

今後も同じような活躍をすれば代表は近づく。
もちろん、彼のことは気にかけている。

報知

今の調子が続くなら、もっと私の視野に入ってくる。
欧州ではマテウスやクリンスマンの例もある。

トーチュウ

彼(KAZU)は帰ってきたばかりだし、もう少し見てみたい。クリンスマンやマテウスのようにKAZUにも可能性はある。
私の選考規準に年齢はない。

NIKKEI NET

(リーグ復帰の)第1戦では多くのサポーターを喜ばせた。また結果を出してほしいし、今後も活躍すればわたしの視野にも入ってくる。
代表の選出基準に年齢はない。

●加茂監督、9月11日に復帰

京都サンガ・加茂監督の現場復帰が、9月11日の対ヴェルディ戦になることが30日わかった。
退院予定は9月2日ごろだが「2、3日の自宅療養が必要」との医師の指導を受け、9月4日の対サンフレッチェ戦復帰は見送る公算が大きい。


1999.08.29

▼KAZU、オフをのんびり

KAZUは、この日、チームとともに完全オフ。21日の帰国以来、初の完全休養日となった。

▼「KAZU主将」9・18デビュー <日刊>

京都の「KAZU主将」が9月18日の福岡戦(西京極)にも誕生する。木村文治総監督が29日、KAZUに対して「体調がベストに戻れば任命したい」と語ったもの。
KAZU自身も9月中旬までを試運転期間と考えており、次回本拠西京極の試合となる9月18日の福岡戦での主将デビューが有力となった。
当面は試合に限ったゲームキャプテンとして始動することになるが、早ければ年末の天皇杯から正式主将に就任する。

 

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