マジに語ってしまいます! 

さてさて、ミーハー路線を突き進む私たちが、
ちょっとマジな世界に入り込んで語ってしまう、この世界。
血迷った感がなきにしもあらずですが、
今のヴェルディの状態に思うことを、つらつら書いてみたくなって、
今回は、その2回目。「スペーシングサッカーとの対峙」。

 

 

私が思うヴェルディの今の状態(その2)
「スペーシングサッカーとの対峙」
(1998.1.5)

今年のトヨタカップ。ドルトムント対クルゼイロ。
(ネルシーニョ監督ぅ〜。懐かしいよぉ〜。でも、トヨタカップで再来日するとは…)
なんだか、クルゼイロの雰囲気は、ヴェルディに似てるかなぁ〜って思ったのは私だけかなぁ〜(あっ、もちろん、技術的なレベルは、ちょっとこっちに置いておいてね)。
序盤に魅せた華麗なワンツーやヒールパスによる中央突破。けれど、そのうち、ドルトムントの組織的な守備にパスも通らなくなり、逆に、スペースをうまく活かした効果的なパスで切り崩されていく。
そういえば、ここんとこ、トヨタカップでは南米代表チームは勝てませんね。去年も、ユベントスがリバープレートを敗りましたし…。

南米風とヨーロッパ風。
昔は結構、サッカースタイルの違いを語る言葉として、頻繁に使われましたよね。でも、今は、それを言うと、「古いよぉ〜、もう」って言われちゃう。
確かに、南米の選手がヨーロッパのクラブチームでプレーすることも多いし、これだけ情報網が発達すると、お互いのいいところをミックスして違いもあんまりなくなってきたってことなんでしょうねぇ〜。
でも、な〜んとなく「色」というか「香り」というか、そういうもんは残ってる気がするんですけど…。

勝手にそうだっていう前提で言っちゃうと、なんだか、ヨーロッパスタイルの方が、南米スタイルよりも、勝つ確率は高い気がするんですよねぇ〜、今って…。

個人的に好きなサッカーは?って聞かれたら、南米スタイルって答えるんですけどね。  

  • 組織力より個人技
  • スペースより足下
  • 空間よりも密集
  • シンプルよりも1つ余計な動き
  • サイド攻撃よりも中央突破
  • パスよりドリブル
  • ロングパスよりショートパス
  • スペースへのパスよりワンツー
  • 直線よりも曲線
  • ヘッドよりも足
  • 堅実よりも遊び
  • 守備より攻撃……

そんなイメージが好きで、なんとなく「南米スタイル」に持つイメージです。
でもね、じゃあ勝つのはどっち?って言ったら、たぶん、すべてにおいて、前者のイメージのサッカーだと思うんですよ。
 個人技よりも組織力でしょ、きっと…。
 中央突破よりもサイド攻撃でしょ、きっと…。
 ドリブルよりもパスでしょ、きっと…。
 そして、密集よりスペースだよね、きっと…。

もちろん、サッカーは2者択一じゃあないんだし、さっきも書いたとおり、南米風・ヨーロッパ風なんていうこと自体「死語」化してるほどなんですから、どっちの要素も入ってるとは思うんですけど、あくまで傾向として…。
そういった意味では、ヨーロッパスタイルの方が勝つサッカーに近い気がするんです。
そう、スペーシングサッカーが主流って気が…。

今度のフランスW杯。ブラジルはどうかなぁ〜。優勝して欲しいなって思いますけど、苦戦するかも…とも思うんですけど…。特に、守備面において、その組織力を発揮するヨーロッパ勢にブラジルをはじめとした南米のチームは、どう攻撃をしかけていくのか…今から楽しみですよね…。

っと、話がそれちゃった…。

さてさて、わがヴェルディは、一体どういったサッカーを目指していたのでしょう?
「ヴェルディらしい」とかつて言われたのは、「南米スタイル」のイメージ。人手をかけて密集の中をショートパスをつなげていくサッカー。
その頃から、ロングパスや大きなサイドチェンジを繰り返すようなスペーシングサッカーを繰り広げてくるチームには、ちょっと弱かったけど、技術力の高さで切り抜けて来た気がします。

 

でも、今、そのスタイルで勝とうとするなら、

本当に圧倒的な技術力を持っていなければ勝てない(ブラジルくらいの…)。でも、それだけの技術力の差が、今、Jリーグチーム間にあるか?って言ったら、さほどの差はない。
それじゃあ、ヴェルディも従来のサッカースタイルを変えていくか?

そういったことに明確なものがないまま、今シーズンが終わってしまった気がします。
別に「南米スタイル」「ヨーロッパスタイル」といったものに固執しているわけではありません(大きな違いはないんだもんね)。でも、「これが目指しているサッカーだ」みたいなものを見せて欲しい。
そう思ってるうちに、今シーズンは終わってしまいました…トホホ…。
来年こそはきっと…。

 

 

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