かろうじて・・・(^ ^;)。

1998年12月13日(日)等々力競技場 13:00 KICK OFF 天候:晴れ

試合結果

試合経過

第78回天皇杯全日本サッカー選手権大会・3回戦
ヴェルデイ川崎 VS 大分トリニティ
1 - 0
(前半:1-0)
(後半:0-0)
得点者
Verdy
Trinity

フェルナンド(26分・PK)

 

試合前

13日の等々力…確かにヴェルディにとっては天皇杯初戦だし、相手はJFLのチームかもしれないけど、ホーム最終戦。しかも、今季限りで退団の哲さんやヤスさんにとっては、文字通り、ホームでの最後の試合になるというのに、ほんとに観客が少ないですね。でも、選手たちは、みんな元気にウォーミングアップを開始!栃木でのいい流れを、そのまま天皇杯に持ち込んでほしいって思ってたけど、あの試合から、ミニラが怪我で外れて代わりに哲さんがボランチへ入り、ヨーロッパから2日前に帰国したばかりのカズの代わりに高木が入る布陣。この日の天気のようにスカッと勝ってほしいね。
それにしても、報道陣の数がものすごく多い。天皇杯初戦にはあまりないことでしょう。カズをはじめ、哲さんやヤスさん、菅原などヴェルディを去る選手も多いし、他のチームも似たり寄ったりの事情を抱えて注目を集めているらしいのが、ちょっとなぁ〜。写真はこちら!

前 半

さてさてキックオフ。立ち上がりから、う〜ん…という声が思わず出てしまった…。確かに毎年、天皇杯初戦は、ピリッとしない試合でスタートすることが多いんだけど、栃木での試合のイメージがどうしてもあるもんで、そのギャップが……(苦笑)。
とにかく、前半、DF陣はともかく、前線がまったく機能してません。決定的なのは、フリーランニングがまったくない…ってこと。確かに、高木をターゲットにしてボールを当てて、2列目の選手に、前を向いてボールを落として攻撃していきたいのはわかるんですけど、前線でスペースを作るための動きがほとんどないので、その後にボールを散らす場所がない感じ。結局、ボールを落としても、2列目の選手は再びバックパスしたり、横パスしたり…。そして、途中パスミスや相手のパスカットによって、カウンターを食らい、危ないシーンの連続でした。相手がシュートをことごとく「ふかして」くれたり、シュートへ行くべきところをセンタリングしてくれたり…で、ほんと助かった、というのが正直なとこでしょう。 特に、オフサイドトラップ崩れか、相手が長いパスから最終ラインを次々に突破してくるのには正直、何度失点を覚悟したことか…。さらに、前線からのプレス(ディフェンス)もほとんどなかったため、時間が経つにつれて、ずるずると下がってしまい、DF陣にも負担が大きくなっていきます。
そんな中、とりあえず精力的に動いていたのがブービー(渡辺)。左右に動き回り、ポジショニングも結構よかったので、チャンスメーカー的な働きをしてました。そんなブービーから1点目が入ります。ブービーがすばやく左足でシュート!GKがはじいたところに詰めたフェルナンドを、思わずGKが倒してしまいPK。フェルナンドが自らPKを決めて、26分、まずは1点。1点は嬉しいけどPKでの1点っていうのが…(いいイメージないですから…)。
前半、追加点が欲しかったけど、「もう、一体誰がシュートを打つんじゃい!」って叫びたくなるほど、シュートを打たない!!イライラし始めた40分過ぎ、ブローロがカズと山口を連れだって、ウォーミングアップルームへ。これは、後半頭から出場か?まあ、点が入らない、このイライラした展開ではそうだろうなぁ〜。ちなみに、前半、カズは、今やトレードマーク化した白いタオルをマフラーにしてベンチの一番端に座り、隣のヤスさんや時には山口や菊池Bros.も交えてお話してました。

〈前半フォーメーション〉
前半

〈SUB〉

GK

菊池

DF

利三

MF

ヤス、山口

FW

カズ

[交代]
[警告]
[退場]

 

写真はこちら!
ハーフ
タイム

カズと山口は既にアップにいっているので、ヤスさんと利三がピッチに出て来ました。利三はランニングなどで体を動かしてます。新吉さんは…と思ったら、下から天皇杯のパンフレットを手に帰って来ました。1部をベンチに置いて、1部を持ったままヤスさんの隣へ。メンバー表のところを広げて、なにやら話しながらストレッチをしてます(笑)。
あいかわらず観客の数は異様に少ないけど、逆に、横断幕は多かったですねぇ。カズの横断幕は、ざっと数えただけでも15〜6枚あったかな。「俺はどこまでもついていくKAZUさんに」なんていうメッセージ幕も掲げられてました。また、哲さんへも感謝の言葉が書かれた横断幕がバックスタンドに掲げられ、きっと選手たちの目にも届いていることでしょう。さらに、ゴール裏には、「5 TETSU」「10 RAMOS」「15 YASU」と書いた緑色のユニの形をした横断幕が連続して張られ、奇しくも「5」の倍数の形になったので(笑)、とっても目立ってました。

後 半

後半。予測どおり、カズが後半開始から登場。フェルナンドとの交代でした。う〜ん、高木と交代かな…って思ってましたけど。確かに戦術的には高木は必要だと思うんですけど、この日の調子は、あまりよくなかったように見えましたし…。さらに、後半10分のところで、ブービーに代えて山口を投入。こちらも、もう少し、ブービーを使った方がよかったんじゃないか…と思いました(SHARRAとしては、前半半ば過ぎからブービーの印象が薄くなって来たのと、ボールに絡んだ時もカラまわりしつつある気がしたので、納得でしたが)。確かに、ブービーは前半の途中から、下がり気味になってきちゃってましたけど、それは、前線からのプレスがなくて、全体的に引き気味なってしまった影響だと思ってたんで…。ただ、後半追加点が欲しい、ということでカズと山口を入れたのでしょう。
カズの動きは、結構よかったと思いますよ。前線で精力的に動き、前半にはなかった、両サイドの空いたスペースに走り込んでボールをもらい、チャンスメイクするプレーが増えてきます。カズが入ったことにより、前半は今ひとつピリッとしていなかった瀬沼やきーちゃんの運動量も増え、カズとのコンビネーションで切り崩していこうとするシーンが見られます。カズもゴール前で相手DFを2人3人とかわしてシュートまで持っていこうとしますが、いかんせん、相手DFがうじょうじょいて…。攻撃に光明が見えてきたと思ったら…。やっぱり、長く試合に出ていなかった影響でしょうか…ボランチに入っている哲さんの疲労度が目立ち始めます(クリアしようとしての“カラ振り”も出ました^^;)。相手の中盤の選手に振りきられるシーンが結構目につきはじめ、中盤の守備がほとんどない状態。
結局、そのしわ寄せが最終ラインへかかる形になり、もう、人海戦術でとにかく守る…というような雰囲気になってきました。う〜ん、ボランチを強化してほしい…そう思っていた38分。瀬沼を菊池利に代えます。っということは、右サイドに菊池利を入れて、右サイドに入っていた菅原をボランチにあげた…ってことかぁ?MIEBOO個人的には、あの状態であれば、哲さんをヤスさんに代えてほしかったんですけど…(SHARRAは予想してた動きでしたから…川勝さんならこうするだろうと。本当に予想通りでした^^;)。
ということで、結局、最後は何とか1点を守りきった…ということで試合終了。

〈後半フォーメーション〉
後半

[交代]45分 フェルナンド→カズ
    45分 渡辺→山口
    45分 瀬沼→利三
[警告]
[退場]

 

写真はこちら!
試合後

試合後、選手がバックスタンドの方へも来てくれて、手を振って観客に応えてました。ただ、ホーム最終戦…という感じではなく、ゴール裏できーちゃんが「スタンドにユニフォームを投げる?」という仕種を見せましたが、カズが「NO」という感じで止めてましたね。きっと、まだまだこれで終わりじゃない!という気持ちなのでしょう。それにしても、今日の報道陣は多すぎ。グラウンドでも、出待ちのときでも、カズが見えないよ!ったく!(by MIEBOO^^;)
《おまけ・出待ち》
この日は、カズときーちゃん以外のほとんどの選手はタクシーでした(外人たちは一緒に1BOX車で帰りましたが)。菊池Bros.もお揃いで(笑)。ヤスさんも珍しくタクシーに山口と菅原と相乗りで、その後ろをお母サマを乗せた車が続いていきました。あとは、土屋・瀬沼、山田・米山みたいな感じでした。写真はこちら!

感 想

SHARRAなんにも変わっちゃいない…って感じですねぇ。そう簡単に変わらないでしょうし、9日の練習試合の時の不安そのままでした。次もJFLですが、Jを倒して来たチーム。心してかからねば、足元をすくわれるぞ…。1試合でも多く勝って、いや、国立まで来てくれなくなちゃ!

MIEBOO栃木の試合のイメージが強すぎたのかな?かなり期待してた分、この日の試合の出来には、超〜不満。でも、まずは「勝った」ことをヨシとしなければならないでしょう。とにかく先につながりました。このメンバでの試合をできるだけ多く見たいから…。必ず、勝ってきてほしい!! 

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