1998年9月23日(水・祝)国立競技場 15:00
KICK OFF 天候:くもり
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試合結果
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試合経過
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'98 J.LEAGUE 2nd STAGE〈第7節〉
ヴェルデイ川崎 VS
京都パープルサンガ
0 - 2
(前半:0-2)
(後半:0-0)
得点者
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Verdy
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PurpleSanga
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シーラス(12分)
エジミウソン(40分)
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試合前
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台風はとっとと過ぎ去ってくれたけど、台風一過とはいかずはっきりしない天気。それでも雨さえ降らなければ…ね。
しかし今日は何人入るんだろう…メイン・バックとも指定席はガラガラ。ゴール裏も思ったよりは…っていう程度。祭日のデーゲームだというのに、こんな入りなの?
スタメンが発表されました。登録上は2トップでも、事実上0トップ。しかも、サブのメンバにはサイドバックのメンバーを入れてない。これで大丈夫なのかなぁ〜。FWも、FWらしい選手を入れてるとは言えないし。けれど、この試合は、前園にとってはサントスへのレンタル移籍が発表された直後の試合。やはり注目は前園の動き。カズが右足首捻挫で欠場しているだけに、攻撃面では前園への負担が増えそう…。そのカズは、メインスタンド上の関係者席に座り観戦。さて、どうなりますか…。
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前 半
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立ち上がり、まあまあの出来。決していいわけじゃないけど、前園、石塚、山口の3人で、何とか攻撃の形を作ろうとしてる。けれど、いかんせんFWがいない!点を取る人がいない!とりあえずボールは回るものの最後までいかない!守備は、米ちゃんの成長が見られる…ここは唯一明るい兆しが…。けれど、右サイドの守備…とくに中盤における右サイドの守備が大問題。長田くんは攻撃面で特徴のある選手だけに、オーバーラップしたら必ず使ってあげないと無駄走りになってしまう…。でも、今のヴェルディの攻撃は、サイドからのものはほとんどない。なので、ほとんどのサイドバックの上がりは無駄に終わる…。だけど、たとえそうなっても、守備のために戻ってこないといけないんだよね。でも、長田くんはなかなか戻ってこない…。さらに、最近、中盤の右サイドでプレーすることの多いきーちゃんの転び方が気になる…。動きに精彩がなく、右サイドのスペースを埋める動きも少なくなってる。
1失点目は、そういった右のオープンスペースをつかれて、相手から見れば左サイドにボールを出されてくらったもの。
さらに…哲さんは確かに頑張ってる。危険な地域を察する能力も、ラモスとともに高いと思う。ただ、やはり相手の一瞬のスピードについていけてない!それは走るスピードのことじゃなく、相手のフェイントのスピードのこと。1失点目も、左サイドのオープンスペースを使われたとはいえ、相手と正対しながら簡単に振られ、かわされてスルーパスを出されたもの。う〜ん、こうなってくると、今のヴェルディ…まずいんだよなぁ〜。…と思った通り、なんだかバタバタしてる感じ。まだ前半12分での失点なんだから、確かに、いろいろ問題はあるとは思うけど、そんなに慌てなくても…と思う時間帯。でも、この1失点で、かすかに合っていた攻撃の歯車も狂い始めます。
はっきり言って、この日の攻撃は、前園が孤軍奮闘…という様相に。石塚は、自分の役割をどうとらえてプレーしているのか…。確かに本来MFである選手をFWに起用する方も起用する方なのだけれど、なんとなく、プレーにメリハリがないんです…。一方、ヤマはというと、何をしたいのか、その意図はわかる。けれど、いかんせんパスの精度が悪すぎるし、フィジカルコンタクトに弱すぎる。
そうこうしているうちにも、ヴェルディの右サイドには、相手の選手がフリーでいることが多くなり、25分に右サイドバックの長田くんがモアシールと交代。この交代の意図は、中盤の守備を整えることでしょう。久々のモアシール。タラ〜リタラ〜リとしたボールさばきは、あいかわらずだ…。ただ、モアシールが入ったことにより、確かに中盤の守備はやや安定しました。このモアシールの投入により、最終ラインは3バックかぁ?と思いきや、変則4バックでしたね…。右サイドに智くんが入り、その智くんがあがれば、米山・哲さん・ミニラの3バック、反対に、左サイドのミニラが上がれば、智くんが右の最終ラインに入って3バックを形成してました。なかなかうまく行ってたかなぁ〜と思いきや、やはり、哲さんがゴール中央付近、ペナルティエリア外あたりで、フェイントで振られ、そのままドリブルで切り込まれて、見事にシュートを打たれました…。完全に相手の個人技にやられましたねぇ〜。う〜ん、前半40分あたりで2失点…これは厳しい!っと、前半も残り2分のところで、石塚が藪くんと交替!確かに、ゴールへ向かう姿勢が乏しかった石塚としては仕方ないでしょう…。わずかなロスタイムののち、前半終了。
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〈前半フォーメーション〉
〈SUB〉
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GK
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小針
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MF
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ヤス、渡辺、モアシール
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FW
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薮田
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[交代]25分 長田→モアシール
42分 石塚→薮田
[警告]
[退場]
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ハーフ
タイム
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まさか前半だけで2点ものビハインドになるとは…。前半でもう2人交代してしまったので、これ以上の修正と言っても…う〜ん。今日も展開は予想通りかな…点を取りたいから半分あたりでブービーを入れてくるんでしょう。毎試合同じパターンだからね…。
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後 半
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後半開始。2失点を跳ね返すことは……???そう思いながらも応援せずにはいられません…。
けれど、後半早々からヤマがまったく働いてない(効いてない)!消えてる!逆に前半途中で入った藪くんが、相手ゴールに近いところでプレーしていて、前園とのコンビでなんとか攻撃の形へともっていこうとする…。けれど、その攻撃も、常に2人で! 3人目の動きが出てこないため、やっとの思いで仕掛けて攻撃もまったく厚みがなく、単発で終わってしまう。おまけに、ますます深みにはまっていくような「中央攻撃へのこだわり」。サイドにフリーでいても、それを使おうとせず、常にボールは中央へ。相手は当然、守備を中央へ絞ってくるわけで、そんな狭いスペースを用意にパスが通るわけがない…トホホ。また、パスカットされてる…。そんな状態の中、やはり…というべきか、ヤマがブービーに交替。久々のブービー。張り切る気持ちはよくわかる。動き自体も悪くはない。けれど、意図のはっきりしないパスが多すぎ。一体誰に出したパスなのか、見ている方がわからない…そんな形でボールがパスされ…結局カットされて、相手のカウンターをくらってる。それでも攻撃は、あくまで「中央へ」…。さすがのMIEBOOも、「どうしてサイドを使わない?」って叫びたくなっちゃう。何度も何度も「中央へ」ボールを通そうとしては、相手にカットされて、相手のミスにも助けられ、最終ラインやボランチあたりでボールを取り返すけどまたもや、「中央へ」ボールを通そうとして……。この繰り返し。結局、時間だけが淡々と過ぎていき、このまま試合終了。
サンガ相手に0−2かぁ……トホホ。
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〈後半フォーメーション〉
[交代]60分 山口→渡辺
[警告]
[退場]
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試合後
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中央での挨拶の時、ラモスがシーラスとユニを交換してる…なになに?なんなの?毎試合やってないか?>ラモス。きーちゃんもシーラスと話してる。ふぅ〜。
サポーターからブーイングの沸き上がるゴール裏へと挨拶に向かう選手たちの中、ブービーだけがとっとと引き上げて行ってしまいました。そりゃあ義務じゃないでしょうけど、気持ちの問題なんじゃないの?ちょっとムカッとしちゃいました。
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感 想
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納得いかないっ!スタメンはともかく、あのサブのメンバーはなに?思わず笑っちゃいましたよ。にもかかわらず、今日もまた予想通りの展開。とうとうサポーターからブーイングでましたしね〜。増える一方の「なぜ?」。とにかく胸がスカッとするような結果を見せてくれぇ〜!
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ヴェルディ…というと、すぐ「若手選手をもっと使え」とか「ベテランをはずせ」とか言われるけど、問題はそんなことじゃない…っていうのがはっきりした試合じゃないかなって思います。若手(?)でも走らない覇気のない選手もいるし…。攻守とも、よくはないことは確かだけど、やっぱり気になるのが守備かなぁ〜。とくに中盤の守備。あれだけグラウンド中央にオープンスペースがあったら、相手にいいように使われちゃう。おまけに、こちらの攻撃が、あれだけ「中央」にこだわっていては、相手に見え見え…1つ歯車が合えば、なんか行きそうな気もするんだ…甘いかなぁ〜。
でも、やっぱり「We Love VERDY!」…なんだよね。
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