カズのヘッドで4連勝!!!

1998年4月11日(土)等々力競技場 14:00 KICK OFF 天候:快晴

試合結果

試合経過
'98 J.LEAGUE 1st STAGE〈第5節〉
ヴェルデイ川崎 VS ジェフ市原  
2 - 1
(前半:0-0)
(後半:2-1)
得点者
Verdy
JEF United

エウレル(70分)
カズ(74分)

武田(86分)

試合前

まるで夏のような天気になりました。暑い!
私達はタッチの差で間に合わなかったのですが、選手が競技場入りの際に出迎えたファンにキーホルダーをプレゼント・・・という企画がありました(選手全員ではなかったようですが)。先に行っていた友人はカズからキーホルダーをもらって、大喜びでした。報告をしつつキーホルダー見せる手が震えっぱなし!(MIEBOOの悔しがること^ ^;)。
競技場内に入ってしばらくすると、今シーズンからそうなったのか、「ただ今からヴェルディ川崎がアップを行います。」のアナウンスとともに選手たちがピッチに出て来て、試合前の練習を始めました。去年までは室内で行っていたんですけど、こういうのが見られるのって嬉しいですね。カズも、弟のように可愛がってる財前くんとかと、笑いながらアップを開始。2人組でのフィジカルではその財前くんとヤスさん、カズはエンリケと組んでました。き〜ちゃんはラモスが途中で別メニューになったため、1人で・・・。試合前のスタメンアナウンスは、3−4−3のフォーメーション。やっぱ3バックかぁ〜と、ちょっと不安になりました。サブのメンバーを見ても、GK以外では林・財前・石塚・ヤスさんといった具合で、試合途中での4バックも「アウト・オブ・眼中」のようです。ジェフも練習していたのですが、ビブス着けて軽いミニゲームみたいなことをしてました。試合前の練習もいろいろなんですねぇ。写真はこちら!

前 半

試合前半。不安が的中するかのように、ちぐはぐなヴェルディ。3トップで臨んだのですが、前半25分くらいまでは、できるだけ下がらず、3人が3人とも前へ残る感じのポジションどりでした。さらにヴェルディの攻めは、右か左どちらかに偏り過ぎているようです。ですから、たとえばカズが左に開いてボールを待っても、右サイドで繰り広げられている攻めが、左サイドへ大きく展開されてくるという状況はほとんど見られないため、当然のごとく、カズのボールタッチ数が少なくなります。また、ボールが前へ出てこないため、カズや前園選手などが中盤に下がって来ざるを得なくなり、結局は相手DFを常に背負ってのプレーばかりになります。一方、守備の方も安定せず、特にモアシールのパスミスと判断の遅さが目立ちます。25分過ぎからは、カズが相手のサイドバックの上がりをケアするシーンがしばしば見られるようになります。やはり、3バックでは、相手に「使ってください」と言わんばかりに両サイドにスペースを与えてしまうことになり、そこを必死に埋めようと前後に走るカズときーちゃんの姿が目立ちます。ただ、昨日の前半に限っていえば、カズの調子自体も、あまりよくないように見えました。前半の見せ場は2つくらい。高木が体の大きさを活かして、相手DFと競りながらもドリブルでボールを持ち込み、右サイドのあまり角度のないところからシュート(?)。左サイドを前園が走り込んでましたが届かず。もう1つは、ペナルティエリア付近で、前園−カズ−北澤とボールをつないだシーン。結局、この流れは、きーちゃんから高木に上げたセンタリングが高すぎて、GKにキャッチされて終わってしまいます。
一方、ジェフの攻撃は、おもにCKやFKからのセットプレー。マスロバルという正確で経験のあるキッカーがいることは脅威です。それでも、前半は0−0のまま終了。

〈前半フォーメーション〉
980411-1
SUB:本並・ヤス・林・財前・石塚

[交代]
[警告]ラモス(1)

ハーフ
タイム

引き上げてくる選手たち一人一人を、ベンチ前で拍手&肩を叩いての激励で迎えるヤスさん(そんな姿が嬉しくもあり、悔しくもあるんだよなぁ〜by SHARRA)。その後、控え選手が出て来て「蹴鞠ゲーム」を始めました。ピッチ中央で「抽選会」が始まったら引き上げていきましたが。メインスタンドには山田、栗原、菅原・・・などの選手たちが来ています。
KAZUさんと前園選手が何やら話ながらピッチに入ってきたので、期待感が募ります。

後 半

まずは大きく変わったのが、左サイドで積極的に攻撃参加するミニラのプレー。このミニラの、積極的に前へ出てくるプレーが、同じ左サイド前にいるカズを、攻撃の面でフォローすることになり、少しずつカズが前を向いてプレーできるようになってきます。ボールタッチ数も増えてきて、徐々にエンジンがかかってきたような感じです。
カズの調子は、カズ自身のフィジカル的な問題よりも、コロコロ変わる戦術や、そこから来る守備の負担などの影響が大きいような気がします。正直、攻撃をメインに受け持つ高木・エウレル・前園・カズのうち、高木・エウレル・前園は、ほとんど守備には参加してないと言っても過言ではないのですから。
この日、攻撃の面では、前園のドリブルは結構効いていたと思います。が、できればフィニッシュまで行ってほしい。いい所まで上がっていくのに、相変わらずDFの待ち構えているところへ突っ込んでいくことが多いです。もったいない・・・。
1点目の得点シーンは、右サイド、相手陣地内で、カズがボールをカット。すかさず前へ出し、それをエウレルがドリブルで持ち込み、一旦ボールを預けた高木が中央でDFともつれてこぼれたボールを、再びエウレルが左足でゲットしたもの。得点シーン直後、飛行機ポーズをとるエウレルに、高木や前園が走り寄る中、カズはセンターサークル付近へ戻り、そこできーちゃんとハイタッチ。この得点の一番最初の起点が、カズのカットだったことを暗黙のうちに理解し合った2人、という感じでした。
2点目は、ご存じのとおり、エウレルの絶妙のセンタリングに、ドンピシャのカズのヘッドでした。きれいな得点でしたね。
後半33分、途中で足がつったりもしたし、疲れの見えてきたラモスに代わりヤスさんが出場。ラモスは、特に後半はかなり守備に貢献していました。気迫溢れるプレーは、この日効いていたと思います。
ところが残り時間が5分を切ったところで、DFが振り切られタケにゴールを許してしまいました。しかし、タケらしい(?)ゴールでした・・・(^ ^;)。
勝つには勝ちましたが、そこには新吉さんの超ファインセーブの存在を忘れてはならないでしょう。やはり、3バックは怖い。支えきれないのです。そんな中、本当に最後の最後の砦。新吉さんの気迫溢れるプレーは特筆ものです。また、チーム全体としては、後半のような展開を前半からして欲しいなぁ〜と思います。写真はこちら!

〈後半フォーメーション〉
980411-2

[交代]78分 ラモス→ヤス
[警告]モアシール(1)
[退場]

試合後

カズはヒーローインタビューに向かい、他の選手はゴール裏へ。今日は等々力での今期初ゲームでの勝利ということもあってか、ゴール裏の広告看板を越えてフェンスの前まで行って挨拶していました。去年等々力での初勝利は8月でしたからねぇ・・・応援団も大歓声で迎えてました。選手たちが引き上げた頃、インタビューを終えたカズもゴール裏へ。そして、ひときわ大きな歓声に見送られながら引き上げて行ったのでした。

感 想

SHARRA再び3バックで臨んだこの試合、「3−3−3−1」でなく「3−4−3」にしたせいか、攻撃の流れが良くなりつつあるせいか、平塚戦ほどの混乱は見られませんでした。ただ、まだまだ「キャ〜〜〜!」っと目を覆いたくなる場面は多く見られますが。やはりシュート数は相手チームの方が多いですしね。シュートに至る前になんとかしないと・・・ねぇ。いやいや、あせらず一歩一歩でいいんですよ。見守って行きましょう!

MIEBOO4連勝ですかぁ〜。3位ですねぇ〜。ただ、嬉しいことは嬉しいのですが、ちょっと複雑な気分です。そう、試合内容を見ると、まだまだ「本物の強さ」には遠いからです。それに、4バック・3バックと、コロコロ変わる戦術に選手たちのとまどいもあるような気がします。ただ、なんだかんだと言っても、KAZUさんのゴールの瞬間はやっぱり無意識のうちに立ち上がって、「わぉ〜、KAZUー!」と叫んでましたよ、私。無条件に嬉しいんだから、こればかりはしょうがない。そして、勝ち続けることによって、得られるものも大きいと思うし、それが「本物の強さ」になることを信じて、応援し続けたいと思います。

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