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生観戦レポート
「Jリーグ2ndステージ・第13節 鹿島アントラーズvs京都パープルサンガ」(1999.11.20)

カシマスタジアム

14:00〜

鹿島アントラーズ

5−0

京都パープルサンガ 

3−0

2−0
※写真を送っていただいた「Sさん」、ありがとうございます。

【試合前】

前節の横浜F・マリノス戦で左足の甲を思いっきり蹴られ、2日間の練習も別メニューと聞いていただけに、この日のKAZUの様子はどうかと心配しながらカシマスタジアムへ。
カシマスタジアムはW杯に向けて改修工事中。いつもとは勝手が違う感じでしたけど、何とかアウェイ側のゲートへと到着。すると、選手たちのバスがすぐ近くに入ってきました。
KAZUは、やっぱりお決まりの「KAZUシート」に。
この日のいでたちは、黒のサングラスに、黒のパンツ&白いトレーナー。そして、最近よく着てる黒の革のベストがバッチリ決まってました。友人が思わず「KAZU!!」って叫ぶと、こちらを見て、しっかり手を挙げ応えてくれました。
カシマでの練習は、いつもスタジアム下のエリアでおこなわれるので見れないんですけど、その風景を撮ろうとするマスメディアのカメラさばきで、KAZUの動きが容易に推測できるんですよね。おまけ、KAZUの声もよく聞こえるし…(笑)。
よかった、KAZUは元気そう。たぶん、足の状態事態は万全じゃないだろうけど、気合いは入っているようです。くれぐれも無理だけはしないように…(祈)。

【キックオフ前】

キックオフ前、いつものように松永さんの左横、無理矢理立つような位置で、チームの全体写真を撮る時に、しきりにKAZUがサンガスタッフに向かって何か叫んでます。
写真撮影が終わり、他の選手たちがグラウンドに散る中、KAZUだけが一目散にサンガベンチへ。「どうしたんだぁ?」と追いかけてみると、あわててシューズを履き替えてるKAZUの姿が…。ありゃ、相当慌ててるなぁ〜(笑)。でも、そんなときにも、しっかりシューズにスプレーをかけてるKAZUのまめさを見ると、KAZUの神経質さが伺えます。そして、何とかシューズを履き替え終わり、ベンチからピッチに向かう時は、何もなかったかのように、平然と、いつものように胸を突きだして歩くKAZUの様に思わず笑ってしまいましたぁ。
いよいよ試合開始っていう前、チームが円陣を組んでる中で、しきりに指示を出しているのはKAZUでした。両手を大きく広げ、時折、指でグラウンドのあちこちを指さし、あれやこれやと、しゃべっているのがわかります。あまりの長い円陣に、アントラーズサポからブーイングが飛ぶほど。
さあ、キックオフっていう直前にもKAZUらしい動作が…。グラウンド中央で、KAZUはビスと肩を組み、何やら話をしています。そこに、マジーニョもやってきて、きっとポルトガル語で、親しく話をしている様子でした。こういうのって、いつでも絵になるなぁ〜って思ってしまいます。

 

【試合】

さって肝心の試合の方ですが、前半の前半は、五分五分ってとこでした。
サンガのDF陣も不安定でしたけど、アントラーズの方も、それほど安定はしていなかった風に見えました。それより、どちらのチームもパスミスが多くって、う〜んとう感じですねぇ〜。
そんな中、やっぱりビスは上手いって思います。パスといい、ボールコントロールといい…。それに、よく見てる。これにマジーニョが絡むと、かなりのプレッシャー。
一方、サンガは…というと、う〜ん、シーラスはボールを持ちすぎるなぁ〜。もうワンテンポ、ツーテンポ、早くボールをさばけばチャンスってときに、ボールをこねくり回している感じが…。KAZUの動きだしは結構早かったのに、ボールが出ないんじゃ話になりません。おまけに、マギノのボールコントロールもいまひとつ(いまみっつ…ってとこかなぁ)。
私はKAZUファンだけど、その気持ちを押さえて、できるだけ冷静に見ても、KAZUの動きはよかったと思いますよ。何かしらの動きでKAZUが絡んだときは、とりあえず、チームとしてはシュートまで行ってる。おとりに動いてスペースを空けたり、軽くさばいてチャンスを作ったり…と、いい動きをしてました。もっと、KAZUにボールを集めればいいのになぁ〜。
それと、サンガの攻撃は右に偏ってますねぇ〜。左に上がった野口さんが思いっきりフリーなのに…。
それと、1点取られた後のKAZUのゴール。あれはオフサイドなんかじゃないでしょう?(プンプン!)KAZUも抗議していたよ。あの1点が決まっていたら、試合の流れも変わってたかも…。
結局は、サンガは我慢しきれず、鹿島にガンガン攻められ、サンガのDFが崩壊。2点目なんて、ほんと、ドフリー状態でシュートされたもんなぁ〜。サンガは、なんとか相手ボールをギリギリの線でカットするものの、その後が慌てちゃってて、ボールをキープできないどころか、相手に「はいよ」って感じでパスしちゃってる…つまりは、パスミスのオンパレード。さすがのKAZUも、試合終了間際には集中力が切れてました。最終的には個々人の地力の差…そんな感じの試合でした。

【試合後】

0−5での大敗後にもかかわらず、試合直後、KAZUは、しっかり柳沢を抱いて、頭をポンポンと叩き、言葉を交わしてました。ヤナギの方からKAZUの方へ近づいていった感じだけど…。
そして、一目散にサンガサポーターのところへ1人走ってきて、他のサンガ選手が並ぶのを待って挨拶し、足早にスタジアム下へと消えていきました。
あの表情は、怒ってるなぁ〜て感じがありあり。
ちょっとした事件があって、KAZUの横断幕も試合途中で外していただけに、KAZUに、勘違いされたのではないかとも、ちょっと心配になりましたが、まあ試合結果と経過には、大いに不満でしょうねぇ〜。
…ということで、こんなときには出待ちをしないに限る。私たちも足早にスタジアムを後にしました。

【追記】

あちこちのBBSとかで話題になってますが、確かに、この試合のハーフタイム、一部の心ない鹿島サポーターによる、ある出来事がありました。そのために、サンガサポーターが応援をとりやめ、横断幕も外すことになり、そのことについては残念です。ヨーロッパのスタジアムでは、ホーム側とアウェイ側は、しっかりと仕切られていて、お互いの行き来が容易にできないようになっていますが、日本でも、そういった構造が必要になってきたのでしょうか?

 

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