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(1999.5.11〜5.28)

 このページでは、新聞・雑誌やTVなど、各メディアにおけるKAZU関連のデイリーなニュースをまとめてみました。

「KAZU's COMMENTS」でKAZUのコメントをご覧ください。


1999.05.28

●「好きなFW部門」でKAZU、2位<日刊スポーツ>

日刊スポーツがザグレブ市民50人を対象に行ったアンケートで、KAZUが「好きなFW」部門で20票を獲得し、FW選手の2番手にランクされた。22票のシミッチに次ぎ、ミキッチと肩を並べており、同時期に加入したミクレナスの3票の約7倍。チームにすっかり解け込んだことがうかがわれる。

KAZUに投票した理由

テクニックがすばらしい。
カフェで会った時にいい人だったから。

KAZU以外にに投票した理由

FWとしてよりも、MFのカズが好きだ。
得点できないから。

●KAZU、クロアチアのイベント会社「ベレビット」に協力か?<スポニチ>

来年3月から兵庫県淡路島で開かれる園芸エキスポ「ジャパン・フローラ2000」にクロアチアのイベント会社「ベレビット」の出展が決定した。「ベレビット」はクロアチア植物の普及をアピールする。その支援をKAZUに要請する予定で、KAZUの等身大のパネルやメッセージ入りビデオを製作、会場でKAZU主役のミニフィルムを上映する計画もあるという。

「ベレビット」職員

KAZUが協力してくれたら人も集まる。それがクロアチアのためにもなる。KAZUを主役にした短い映画も作りたい。


1999.05.27

▼KAZU、世界選抜戦出場のためミラノへ移動

30日にパパン引退記念試合「フランス代表VS世界選抜」(マルセイユ)へ出場するため、KAZUは、母・由子さんらとともにイタリア・ミラノ入りし、大舞台に備えた。初シーズンをクロアチア王者として終えたKAZUが晴れ舞台で今季を締める。


1999.05.26

▼対バルテクス戦、KAZU出場停止も、C・ザグレブ勝利で、逆転V!

26日の対バルテクス戦。KAZUは前節のオシエク戦でレッドカードを受け、出場停止だったが、C・ザグレブは2―0でバルテクスを下し、首位のリエカがオシエクと1―1で引き分けたため、逆転で、4年連続5度目のリーグ優勝を果たした。C・ザグレブは4シーズン連続5度目のV。
スタンドから応援したKAZUにとっては、1997年(平成9年)1月1日の天皇杯以来、876日ぶりの所属チーム優勝となった。
チームは欧州チャンピオンズリーグ予選出場権を獲得し、来季、ザグレブ残留濃厚なKAZUに同リーグ日本人初出場のチャンスが訪れた。
試合がおこなわれたマクシミルスタジアムのピッチ脇にはリエカVSオシエク戦を中継するテレビカメラを設置。リエカの苦戦は場内にもアナウンスされ、会場は興奮状態になった。Cザグレブはシミッチ&コズニクのゴールでバルテクスに快勝。終了2分前、リエカが逆転したという報告が入ったが、微妙なオフサイドの判定でノーゴール。そして、歓喜の瞬間は57秒後にやってきた。2―0でバルテクスに勝った選手たちも、ピッチの外にある小型テレビに注目。「(リエカは)引き分けだ! おれたちの勝ちだ」という声があがると喜びの輪ができた。
KAZUは一気にスタンドを駆け降り、ピッチに飛び出して、チームメートと歓喜の抱擁。自慢のアルマーニのスーツが汗と泥にまみれたが、構わずウイニングランに参加した。

●試合後の祝勝会に大統領も出席

試合後の祝勝会には、オーナーでもあるトゥジマン大統領も祝福に駆けつけた。
KAZUもチームメートにうながされ、一緒に歌を歌った。

●「KAZU退場」をビデオで検証<日刊>

23日の対オシエク戦で、生涯3度目のレッドカードを受けたKAZUの退場シーンがビデオで検証されることになった。
同試合で2枚のイエローカードを受け退場となった相手のDFブランニェシには、1試合の出場停止と3000クーナ(約6万円)の罰金と裁定が下ったが、KAZUの場合は判断材料に乏しく結論が出されなかった。
相手の痛がり方が演技なのは明白。
ビデオですべてが解明されれば、通常ならば2、3試合の出場停止と5000クーナ(約10万円)までの罰金が科せられるところを、軽い処分で済む可能性も出てきた。

ブラディミル・イベッタ規律審判員

(退場シーンと処分について)
ミウラが何をやって退場したのか正確に把握しなければならない。

●KAZU、最終戦は家族と観戦

23日のオシエク戦で退場となり、出場停止処分を受けたKAZUは、スタンドで伯父さんや母・由子さんら家族とともに観戦した。

チャンピオンズリーグの予備戦への出場権獲得

FWミクレナスが移籍志願<スポニチ>


1999.05.25

▼KAZU、一発退場にチームメイトも一目?

KAZUが23日のオシエク戦の1発退場で、チームメートから「やるときはやるんだ」と一目置かれる存在になった。
この日、MFムイチンから拍手を送られ、プロシネツキ主将もおじぎをするしぐさをするなど、すっかり「ハク」をつけた格好。
DFツビタノビッチからは今日26日のバルテクス戦で「KAZUの分も頑張る」と約束された。

●KAZU、難民キャンプ訪問

KAZUがザグレブ近郊のマラ・ゴリッツァにある難民キャンプを訪問した。
伯父納谷聖司氏ら静岡・清水の応援団連合会の有志によるボール寄贈のボランティア活動で、日本から持ち込んだ150個のサッカーボールの1部を子供たちに贈った。KAZUは、その贈呈式に立ち会い、1991年の内戦で家を失った人々と記念撮影をおこなうなど、子どもたちを激励した。

難民キャンプのサーニャさん

日本の方が気にかけてくれてうれしい。これからはミウラを応援したい。

●KAZU「退場」罰金回避

25日付のクロアチア各紙は「ロンチャレビッチ監督がコズニク、シャリッチ、ムイチンに罰金を科した」と報じた。オシエク戦で精彩を欠いたことが理由だが、退場になったKAZUは、「(退場シーンを)見ていないから」という監督の一存で処罰を免れた。

●KAZU、来季開幕戦も出場停止?

正式な裁定は下されていないが、クロアチアリーグでは通常、レッドカードを受けると2、3試合の出場停止処分になるため、23日の試合で退場になったKAZUは、来季の開幕戦も出場できない可能性が高い。


1999.05.24

▼KAZU、来季へ向けて肉体改造に着手

この日の練習後、KAZUは、ズボンコ・フィジカルコーチにオフ中の筋トレメニューのプログラミングを要求。来季へ向けて肉体改造に着手するなど意欲を見せた。
ホームのマキシミル競技場でおこなわれる26日のプレーオフ最終節バルテクス戦、KAZUは出場停止処分のため今季最終戦はスタンドから観戦する。

●KAZU、「応援ツアー」のファンと夕食会

今季を終えたKAZUは、市内のレストランで「応援ツアー」に参加したファンら約30人と会食。「お疲れさま」の声に、控えていたビールを一気に飲み干していた。


1999.05.23

▼対オシエク戦、KAZUは後半31分出場も43分退場処分、チームは1-0で勝利

クロアチア・ザグレブは23日、アウエーのグラツキ・ブルト競技場でオシエクと対戦。
KAZUは、後半31分から出場したが、同43分に相手MFベシェレビッチへの行為を暴行と判断され、レッドカードを受け退場処分。チームは1ー0で勝って2位をキープし、最終節に優勝の望みをつないだが、KAZUは選手生活3度目の退場で、大切な最終戦に出場できなくなった。
前半、相手オシエクに退場者が出て優位な試合運びとなるはずが、なかなか得点を奪えず、後半になって、C・ザグレブは、次々と攻撃陣の交代をおこなった。そんな中、後半31分に途中出場したKAZUは、後半39分に右サイドから左のプロシネツキの足元に正確なクロス。コズニクの決勝ゴールにつながる決勝点の起点となり、いい動きを見せた。
しかし、後半43分。相手MFベシェレビッチに足を蹴り上げられた。「何すんだ」と胸を突き出して相手に迫った瞬間、ベシェレビッチは頭を抱えてピッチを転げ回った。完全な演技だった。だが、主審と副審は協議後、KAZUの退場を宣告した。 これで優勝のかかる最終節バルテクス戦へ出場できなくなり、KAZUのクロアチアリーグ1年目は、屈辱のレッドカードでいきなり幕を閉じた。
ただ、C・ザグレブは3位以内が確定し、決勝リーグ上位2チームが出場権を得るチャンピオンズリーグ予選か、3位でもUEFA杯に出場できる。最終戦で、勝つか引き分ければ、リエカ―オシエク戦の結果次第で逆転優勝も可能になり、逆に負ければ優勝を逃すどころか3位転落もありうる。

●KAZUの退場記録

KAZUの退場は通算3回。
ブラジル・サントス時代、1995年(平成7年)10月の親善試合の日本―サウジアラビア戦。そして今回。
日本リーグ、Jリーグでは通算192試合で退場はなし。
Jリーグでは通算153試合で警告は8回。

●現地でオフィシャル応援ツアーのファンが観戦

日本からのオフィシャル応援ツアー客29人がかけつけ、「BOA SORTE(幸運を)」など横断幕を3本張りオシエク戦を観戦した。

●スカイパーフェクTV、来季のクロアチアリーグ戦、放送未定

現在、CSデジタル放送スカイパーフェクTVがC・ザグレブの試合を生中継しているが、今季最終戦(26日、バルテクス戦)以降の放送スケジュールが未定であることが23日、分かった。
KAZUの試合出場機会が少ないことに加え、衛星回線を2つ経由しなければならないなど技術的な問題もあり、撤退も考慮されているという。
また、現地でのコミュニケーションはクロアチア語で、英語の分かるクルーは1人だけ。試合開始時間が直前に変更されたり、試合が始まってから先発メンバー表が届いたりと、運用面でも問題がある。

スカイパーフェクTV関係者(?)

日刊

今後の放送は未定です。

KAZU関係者(?)

日刊

地上波でも放送するという話もあったのに、来季についての話は今のところ、まったく出ていない。
出場が15分じゃ割に合わないんじゃないの。


1999.05.22

●アルディレス氏、ゴールゲッター不在を指摘、監督就任なら新FW獲得か?<日刊>

C・ザグレブが、来季の監督候補としてチームがオファーを出しているアルディレス氏(元エスパルス監督)が「このチームにはゴールゲッターがいない」と発言。これを受けたカミュガ会長が、来季監督就任を受け入れるのならば、アルディレス氏の選ぶFW選手を入団させると21日の階段で約束したことが、22日、分かった。
その際、獲得選手に対して200万マルク(約1億4000万円)の年俸を払う用意があることも明かした模様。
KAZUのテクニック、人柄はクロアチアで大きな人気を集めているが、その一方で「ゴールがない」ことを常に指摘されてきた。そのポイントをつかれた形での今回の来季構想。

アルディレス氏

日刊

C・ザグレブはいいチームだ。
だが、ゴールゲッターがいない。
だから点が取れないんだ。

カミュガ会長

日刊

それならば(ゴールゲッターがいないと言うなら)アルゼンチンのいい選手を紹介してくれないか?

●「KAZUオフィシャル観戦ツアー」成田を出発

詳細日程


1999.05.21

▼ミニゲームで最終調整

C・ザグレブは、アウェイの対オシエク戦に向け、ミニゲーム中心の練習をおこなった。
KAZUは最終ラインに入ってプレー、積極的に守備をこなすなど、積極的な姿勢でアピールしたが、ロンチャレビッチ監督は、FWシミッチを1トップに据える4−5−1の守備的布陣をしく模様。KAZUのの10試合連続スタメン落ちが濃厚となった。

▼C・ザグレブ新監督に元清水アルディレス氏就任か<日刊>

プレーオフ(決勝リーグ)で苦戦するクロアチア・ザグレブが、来季に向けて新監督との交渉に入った。
本命は元清水の監督で、日本代表の監督候補にも挙がっていたオズワルド・アルディレス氏で、19日にカミュガ会長らと会談、ハイデュク戦を観戦したことが21日、明らかになった。
4月22日にザイエック前監督から、ユース統括部長のロンチャレビッチ氏に監督を代えたが、思ったような結果が出ず。クラブでは今季終了後にも大物監督を招へいすることを決めたもよう。ただ同氏は、スペイン、ギリシャ、スコットランドのチームからもオファーを受けており、契約に至るかは条件次第。この日、市内のホテルで会食していたアルディレス氏は、「ノーコメント」を貫いた。

●パパン引退記念試合 KAZU vs ジダン<スポニチ>

KAZUが出場するパパン引退記念試合「フランス代表―世界選抜」(30日、マルセイユ)の豪華メンバーが明らかになった。
フランス代表はジダン、デシャンら昨年のフランスW杯優勝チームがそのまま登場。
世界選抜にはR・バッジオ、ウェア、マテウス、ロベルト・カルロスらスーパースターがKAZUと競演する。
試合の観戦チケット6万枚は既に完売、マルセイユ市内のホテルでの宿泊は難しい状況。

●22日、父と伯父ら親族がクロアチア入り


1999.05.20

▼次戦に向けて練習

ハイデュク戦から一夜明けたKAZUらイレブンは、マクシミルスタジアムで練習をおこなった。KAZUも残り2試合にすべてをかける構え。


1999.05.19

▼対ハイデュク戦、KAZU後半35分出場も、ザグレブ痛恨ドローで自力V消滅、3位転落

2位クロアチア・ザグレブはホームで首位のハイデュク・スプリトと対戦し、1―1で引き分けた。KAZUは後半35分から途中出場したが、無得点に終わり、C・ザグレブは3勝3分け2敗で勝ち点39で3位に後退。
チームは前回のリエカ戦同様に4―5―1の守備的布陣。そのためKAZUはサブメンバーに回った。
前半26分にFWシミッチが先制、その直後、前半29分に相手GKが退場。C・ザグレブのロンチャレビッチ監督が「300パーセント勝てると思った」と語ったように、勝利を手中にしたかに見えた。ところが控えGKが奮闘してシュートを次々に阻み、後半11分にはカウンターからまさかの同点ゴールを奪われた。
KAZUは後半35分から10分間出場。
わずか10分間の出場だったが、ピッチを精力的に動き回り、終了間際には左サイドからドリブルで中に切れ込んで、シュートを放ったがわずかにゴール右に外れた。「KAZUフェイント」を披露するなど随所に思い切ったプレーを見せたが、決定的な仕事はできなかった。

C・ザグレブが優勝するためには、

(1)23日のハイデュク―リエカ戦で、ハイデュクがこの日首位に立ったリエカに勝つ
(2)C・ザグレブが連勝する、の2点が条件となる。

なおかつ、ハイデュクも連勝した場合は勝ち点で並び、
C・ザグレブ―ハイデュクの間でプレーオフがおこなわれる。

地元通信社記者

(Cザグレブの)ロンチャレビッチ監督は地元選手を優先的に使いたがっているようだ。
勝てなくても熱狂的に応援するファンが納得すると思っているからだろう。

●KAZU 残留決意 チャンピオンズリーグへ意欲

C・ザグレブのKAZUは来季も同チームに残留することを決意した。プレーオフに入って先発の機会が少くなったため移籍の可能性もあったが、優勝すれば欧州チャンピオンズリーグに出場できるため、KAZUは残留して日本人の第1号の栄誉を選択したもの。

代理人・田路雅朗氏

スポニチ

このチームはチャンピオンズリーグに出られる。日本人はまだ出たこともないんだから。

●KAZU、世界選抜辞退か

KAZUの世界選抜戦(パパン引退試合=30日、フランス・マルセイユ)出場辞退が濃厚となった。 首位ハイデュク・スプリトをホームに迎えての決戦は、1―1の引き分けに終わり、これによって自力優勝が消滅。プレーオフの可能性も高くなった。

●ザグレブサポーターが暴動

ハイデュク戦での痛恨の引き分け試合を終えたKAZUらCザグレブ・イレブンを緊迫した空気が包み込んだ。
制服を着た警官がスタジアム内外に集結、銃を腰にさげた機動隊とともに完全警備態勢をとる。サポーターを誘導する警備員。スタンド下は約200人の報道陣、選手、家族でごった返し、一時的に大混乱に陥った。
この日、試合前から1500人以上のサポーター・クラブ「バッド・ブルー・ボーイズ(BBB)」がスタジアム周辺の路上を占拠。試合終了直後に一部が暴徒化し、警察関係や一般の車を破壊し火を付けた。警官隊と衝突し、市内中心部にあるケネディ広場では機動隊による発砲も起きた。
最終的には逮捕者43人、病院で治療を受けた負傷者が50人を超える大事件に発展。
KAZUは試合を観戦した母・由子さんらとともに交通規制による大渋滞の中、ようやく帰途に就いたほど。
BBBとカミュガ会長らCザグレブ幹部はかねてから対立。BBBは、次の試合での応援ボイコットも検討している。

プレーオフ

C・ザグレブにNYから招待状


1999.05.18

▼KAZU 決意の短髪で練習参加

19日(日本時間20日午前1時試合開始)のハイデュク・スプリト戦に向けて、KAZUの意気込みがヘアスタイルに表れた。
両サイドを刈り上げ、トップも大胆にカットして、この日の練習をこなした。
ロンチャレビッチ監督のコメントから、依然先発は難しいが、ここ1週間で2度も散髪するなど心機一転を図った。
練習後にはカズに近い関係者が監督と直談判を行うなどピリピリムードも漂ってきた。

●KAZU世界選抜出場ピンチ

30日にマルセイユで行われるパパンの引退試合に、KAZUが出場できない可能性が出てきた。
世界選抜の一員に選ばれ、チームから許可は出ているが、19日のハイデュク・スプリト戦を1―1で引き分け、両チームが残り2試合を勝つと、優勝をかけたプレーオフになる。31日の開催が有力視され、チームから離れられない可能性が出た。

●KAZU通じ平和のボールをボスニアへ

戦火のバルカン半島に、平和と友好のサッカーボールが贈られる。
KAZUの叔父納谷聖司さんら、静岡・清水の応援団大連合会の有志が企画したクロアチアの難民キャンプへのボール寄贈のボランティア活動が、いよいよ実現。KAZUの契約スポンサー、プーマ社提供のボール150個のこん包作業が、18日までに完了。
22日出発の「KAZU応援ツアー」とともにクロアチアに運ばれ、25日にもKAZUが直接、ザグレブ市近郊のボスニア難民施設に届ける。ボールはC・ザグレブを通じて、クロアチア国内の難民キャンプや戦争孤児院に贈られる。

納谷聖司氏

日刊

爆弾やお金じゃ平和は来ないということを世界に訴えたい。


1999.05.17

●高額所得者発表でKAZUは11位

プロスポーツ部門ではトップは2年連続でオリックスのイチロー。
サッカー選手では11位に元ヴェルディ川崎の三浦知良(KAZU)が入っているが、クロアチア・ザグレブに移籍したため、Jリーグの選手はランクから消えた。

20位までのリスト


1999.05.16

▼KAZU出番なしもチーム勝利で2位浮上

クロアチア・ザグレブは、首位のリエカに2−0で勝ったが、KAZUは2試合ぶり3度目の出番なしに終わった。
試合開始5分、DFビスチャンのFKで先制。流れを変える意味でKAZUの投入も選択肢のひとつだったが、結局はアウエーということもあり、4―5―1の守備的陣容で通しきった。
後半29分にはDFトマスが倒されPKとなったが、これをGKラディッチが蹴って失敗。だが39分にMFムイチンのスルーパスを受けたFWショコタが右隅から相手GKの頭上を越すゴールで勝負を決めた。
KAZUはハーフタイムからアップを始めたが、出場せず、初観戦した母由子さんも息子の出番なしを残念がった。

KAZUママ・由子さん

しようがないわね。

●代理人、監督に直談判「KAZUを使え」

16日のリエカ戦で2試合ぶり3度目の出番なしに終わった。
「スーパーサブ」として起用され続けることにKAZUの代理人は不満を募らせ、19日のハイデュク・スプリト戦の出場に向けて、ロンチャレビッチ監督と会談を持つことを明かした。

代理人

日刊

いらないってことなのかな。
前の試合もテレビで見たけど、知良が入ると明らかに流れが良くなる。
どうして使わないんだろう。
ちょっと監督と話し合わないといけないな。

スポニチ

引っ張るところがあるなら(移籍も)考えるけど今はない。
クラブにどんな使い方を考えているのか話してみるよ。

●「KAZU特別番組」SBSが7月放送

C・ザグレブで戦いを続けるKAZUにスポットを当てた特別番組が故郷・静岡で放送されることになった。
取材したのは静岡放送(SBS)。
スタッフ3人がKAZUの母・由子さん、代理人の田路雅朗氏とともにクロアチア入りし、KAZUの練習風景やスタジアムでのインタビュー、16日のリエカvsC・ザグレブ戦などを収録した。
今年8月にはC・ザグレブユースも来日するSBS杯に向けて、担当する事業部と特番を制作する報道部が総力を挙げてKAZUに密着する。番組は1時間の予定で、7月下旬の放送予定。

報道制作局報道部の植田英之さん

スポニチ

10時間分(テープを)回します。

●KAZU父応援に駆けつける

KAZUの元へ父納谷宣雄氏が応援に来る。
リエカ戦を応援した母由子さんに続いて、最終戦となるホームでのバルテクス戦で声援を送る。
この試合には日本からも臨時にサポーター22人が駆けつける予定。

会長とサポーターの対立、深刻化


1999.05.15

▼KAZU、リエカ戦も後半出場か?

C・ザグレブは、15日、午前11時から、マキシミル・スタジアムで練習をおこなった。KAZUは、ミニゲームで、最初は控え組でプレー、後半にレギュラー組に入った。
3日間連続でで練習は非公開。変則の4−5−1新システムで臨む。ユリッチをスイーパーに起用して守りを固め、コズニクをやりのようにして右サイドを崩す。首位のかかるリエカ戦でのワントップには「シミッチかKAZU」とロンチャレビッチ監督。
C・ザグレブは、勝ち点2差の3位の位置で、16日午後7時(日本時間17日午前2時)キックオフの首位リエカとの決戦に臨む。

●C・ザグレブ、消えたタナボタ首位、やっぱり3位

C・ザグレブは、前節ドラゴボリャツ戦(12日)で「相手が出場資格のない選手を起用した」とクロアチアサッカー協会に訴え、1−1のドロー試合が3−0の勝利試合になり、首位につくことが濃厚だったが、15日、その裁定が急転、提訴を認めないことが決定した。
ドラゴボリャッツ―クロアチア・ザグレブ戦の裁定が、1日にして覆った。マッチコミッサリーを務めたカプタラン氏が15日、前日とは180度異なる見解を発し、1―1の結果に戻すことを発表した。新たに4000ークナロ(約8万円)を払えば再抗議できる権利がC・ザグレブに5日間与えられることになった、同チームのブラバノビチ顧問弁護士は再抗議しないとコメントしながらも、リーグを批判した。

マッチコミッサリーのカプタラン氏

日刊

医師の診断書の提出は試合後だったが、診断日が1月19日となっていた。
ベルコビッチの出場に問題はなかったとする。

C・ザグレブのブラバノビチ顧問弁護士

日刊 

再抗議はしない。でも前言を撤回するのはフェアじゃないし、プロのすることじゃない。

●KAZUママ、ザグレブ入り

15日、KAZUの母・由子(よしこ)さんが応援にかけつけた。
ザグレブ入りは初めてのこと。


1999.05.14

▼KAZU、リエカ戦 先発落選“濃厚”<スポニチ>

14日午前の定例会見で、ロンチャレビッチ監督がイレブンに猛ゲキ。その中で、コズニクとムイチンを使うことを明言。その結果、KAZUの先発は苦しくなった。
イレブンは午後からマキシミル競技場内グラウンドで練習をおこない、リエカ戦に備えた。


1999.05.13

▼早くも、対リエカ戦に向け練習

ドラゴボリャツ戦から一夜明けた13日、KAZUらイレブンは、早くも、ホームのマキシミル競技場内グラウンドで練習をおこなった。前日(12日)の試合後はバスで200キロ離れた本拠地ザグレブに移動、そのまま市内のホテルに泊まっての強行軍だが、好調を維持するKAZUは、ミニゲームで鋭い突破から3得点と爆発した。

●各紙がKAZUに及第点

13日付のクロアチア各紙はKAZUに及第点をつけた。
「ユタリニリスト」の「6」を筆頭に、軒並み「5」以上の得点。FW陣では左ウイングとしてチャンスメークに徹したシミッチに次ぐ評価で、先発したショコタ、途中出場のミクレナスを上回る数字。「ベチェルニリスト」はKAZUのプレー写真をスポーツ面のメーンに掲載したほど関心が高かった。

●ドラゴボリャツの規約違反で、C・ザグレブ「引き分け」が「勝ち」に

Cザグレブに、たなぼたの「首位」が転がり込んだ。
12日におこなわれたドラゴボリャツ戦で、相手チームが出場資格がない選手を使ったことが発覚、13日、C・ザグレブがクロアチア協会に提訴。試合結果が、1―1の引き分けから3―0に変更され、勝ち点37でリエカと並び、得失点差で1上回ることになり、首位に立った。
練習前にこのことを知らされたKAZUも、驚きの表情を見せた。クロアチアリーグに出場するには医師の診断書をサッカー協会に提出し、ライセンスを取らなければならない。だが、ドラゴボリャッツのMFベルコビッチは、このメディカルライセンスを持たないまま、ベンチ入り。後半28分にはコミュレノビッチに代わってピッチに立った。
試合は12日午後6時51分に1―1の引き分けで終わったが、問題に気づいたC・ザグレブは、13日午後0時15分に正式な抗議を協会に提出。各国サッカー協会と同様の措置をとった。

ドラゴボリャツのスパイチ会長

日刊

オレはバカだ。質問はしないでくれ。


1999.05.12

▼ドラゴボリャッツ戦、KAZU後半出場、流れを変えるもチームはドロー

C・ザグレブは、アウエーで5位のドラゴボリャツとプレーオフ(決勝リーグ)第6戦をおこなった。7試合ぶりのスタメン復帰が有力視されていたKAZUだったが、0―1とリードを許して迎えた後半開始から出場。KAZUの登場でチームの動きは軽快になり、リズムが生まれ、攻勢に出たが、PKによる1点を返すにとどまり、1−1のドローに終わった。
チームは故障者、病欠者などが出て、苦しい布陣。アウエーのクロアチア・ザグレブは、FWショコタをトップに据えた4―4―1―1の新システムで臨んだ。しかし、チームとして機能せず、25分すぎには場内から「ミウラを出せ」という声が起きた。その直後の27分には、相手チームのMFヤジッチが中央左からドリブルで突進、DF2人の間から左足でゴール右に決められ、先制される。
後半開始からKAZUが入ると、プロシネツキが司令塔として機能し始め、チーム全体の動きが一変。システムを3―5―2としたこともあり中盤を支配。15分にPKをプロシネツキが決め同点。
KAZU自身も、後半2分にはゴール前に飛び出したKAZUが、右サイドから上がったクロスを胸でトラップ。落ちてくるボールを右足でボレーシュートを放つ。20分にはKAZUが相手DFジョロンガの接触プレーに怒り、チームを鼓舞するシーンも。
チームは、後半、一方的に攻め込んだが、結局は1―1の痛いドローに終わり、勝ち点35と逆転優勝へまだ厳しい状況が続く。

●チーム内紛、立て直しの必要をとくKAZU

ドラゴボリャッツとの引き分けた試合、あまりの試合内容のまずさに選手、フロントが激怒。首位リエカとの決戦を前にバラバラになってしまった。周囲を考えないプレーが内紛の原因。
プロシネツキ主将も、個人プレーに走り、まわりを使おうとはしない状態を吐き捨てるように批判。
KAZUも、コンビネーションの悪さを口にする。試合中、KAZUは身ぶり手ぶりを交えながら、周囲の選手に連係を教え、ポジションチェンジを促した。

プロシネツキ

日刊

(ドラゴボリャッツ戦での個人プレーに走るチームの状態について)
何人かとはこれ以上、一緒にプレーしたくない。

スポニチ

(ドラゴボリャッツ戦での個人プレーに走るチームの状態について)
リエカ?ハイデュク?そんなことは問題ではない。問題はうちのチームの中にある。誰かが力を出し切っていない。このままでは優勝が遠ざかるだけだ。

GKラディッチ

スポニチ

 

(ドラゴボリャッツ戦での個人プレーに走るチームの状態について)
みんな金持ちになって、試合で動かなくなってしまった。何かがおかしい。

●C・ザグレブ KAZUらイレブンに罰金

カミュガは格下相手のふがいないドラゴボリャッツとのドロー試合に激怒、イレブンに罰金を科すことを明言した。
また、試合を観戦したカミュガ会長は、首位リエカ、2位ハイデュクとの連戦を前にピンチに陥ったチームの立て直し役にKAZUを指名した。

カミュガ会長

日刊

(ドラゴボリャッツ戦でのKAZUの動きを見て)
リエカ戦にはカズを先発で使うように監督に言う。

スポニチ

(ドラゴボリャッツ戦を見て)
ミウラが入るとテンポが速くなる。先発で使うように監督に言う。
こんな試合は恥だ。選手には罰金を払ってもらう。

●KAZU、相手チーム・ドラゴボリャッツ会長もうならせる

試合後、ドラゴボリャツのスパイチ会長は体重100キロを超す巨体をフル稼働、身ぶり手ぶりでKAZUを褒めた。
KAZUのプレーと人気に目を奪われたためで、日本人報道陣にも接近。興奮気味に話した。

ドラゴボリャツのスパイチ会長

スポニチ

うちにも日本人選手が欲しい。誰か来てくれないだろうか。


1999.05.11

●KAZU、来季は背番号「11」か?

C・ザグレブのKAZUが来季、背番号「11」を手にすることが確実になった。
現在、「11」番のMFルカビナが起用法をめぐってロンチャレビッチ監督と対立、カミュガ会長に面会を要求。席上、ルカビナが移籍の意思を伝えることは確実な状況。来季のC・ザグレブ残留を宣言したKAZUだけに、希望する「11」を譲り受ける可能性が高い。

●KAZU、ヘアサロンで散髪

KAZUは、行きつけのヘアサロンで散髪。「南米の選手みたいでしょ」とサイドを短く刈り上げ、心機一転を誓った。

●KAZU、中田にエール

1994年から95年のシーズンにセリエAジェノアに在籍したKAZUが、ペルージャが残留ラインぎりぎりなのを知って、中田にエールを送った。

▼KAZU、7戦ぶり先発

11日の午後練習前、ミーティングで、KAZUはロンチャレビッチ監督から決勝リーグの次戦ドラゴボリャッツ戦での初先発出場を言い渡された。ワントップとして入るとみられる。6試合連続先発落ちから一転、救世主として期待がかかる。

チーム内不和勃発、故障者も続出

 

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