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クロアチアって?

 本ページでは、「スポニチ」のミニコラム『クロアチアって?』の内容の一部をまとめてみました。
「クロアチア」という国を身近に感じる一助となれば…。

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タイトル
内容

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町の特色

ザグレブ市内を走るタクシーはベンツが多い。比較的高い物価の原因のひとつが日本の消費税に当たる付加価値税で22%。昨年から導入されたもので、すべての商品の購入時に一律にかけられる。男子には10カ月の兵役が義務づけられている。

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日本との
交流

首都ザグレブは京都の姉妹都市。山の麓から町が碁盤の目のようにできあがっている点が共通しており、数年前には同市内で「京都展」が開催された。大蔵省通関統計によると97年度の対日輸出は16億円(腰掛け、地中海マグロなど魚介類、履物など)対日輸入15億円(加工魚介類、自動車、分析用機器など)日本は97年度から技術協力及び文化無償協力を開始。ザグレブ・フィルハーモニーへの楽器、音響機材供与などを行っている。

※1999.2.15は連載なし

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バレンタイン

クロアチアでは、日本とは逆の風習で、男性が、好きな女性にプレゼントする日とされている。バラなどの花、チョコレート、香水が喜ばれる。
一方、バレンタインのお返しとされるホワイトデーのような習慣はない。

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名所

イエラチッチ総督の像が建ち、右にマンドゥシエビアッツの泉がある共和国広場はザグレブ市街の中心に当たり、旧市街への玄関口。ザグレブとは堀、溝という意味。丘の上に広がった旧市街から広場は溝に位置する場所にあり、その広場につながる石の門は、マリア伝説で知られる信仰の門。1731年、大火に見舞われた時も灰の中から聖母マリアの絵が燃えずに発見されたと伝えられ以後、聖地として祭られている。

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祝日

クロアアチには1月1日の元日から12月25〜26日のクリスマスまで年間約10日の祝日が定められている。5月1日(労働の日)、5月30日(国家の日)、6月22日(抵抗の日)など。また、ローマ・カトリック教の浸透の深さを示すように8月15日(聖母被昇天)、11月1日(万聖節)も設けられている。祝日がないのは2、3、7、9、10月。

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入国

クロアチアには飛行機以外にも隣国から鉄道やバスによる入国が可能。スロベニアからザグレブへは首都リュブリャナから鉄道で2時間半、バスなら3時間程度。マリボルともバスの定期便があり、約2時間半。そのほか主な経路としては鉄道がブダペスト(ハンガリー)トリエステ(イタリア)ザルツブルク(オーストリア)など、バスはウィーン(オーストリア)ミュンヘン(ドイツ)などがある。

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プラモデル

子供たちに人気のおもちゃとしてはバービー人形やテレビゲーム、小型ゲーム、スパイダーマンなどの変身スーツ、変装用のゴム製マスクなどが挙げられるが、ザグレブ市内では日本製のプラモデルも販売されている。また、戦車や戦闘機などを精密に再現した本格的プラモデルがマニアから根強い支持を受けているという。

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動植物

山間地帯、平野部ともにブナ、カシなどの落葉樹が多い。日本の桜のように国を代表する花はないが、ヒヤシンス、カーネーションの人気が高い。パグ島など石灰岩質のカルスト地形が見られる地域もある。野生動物ではイタチ、イノシシ、ウサギ、カワウソ、キツネ、ヒグマなどが棲息する。

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教育

義務教育は6〜15歳。幼稚園、小学校、中学校は無償となっており、中学は選択制になっている。さらに高等教育機関としてザグレブ、スプリット、リエカ、オシエクの各主要都市にそれぞれ大学があり、政治、経済、法律、文学などの専門コースが用意されている。そのほかに国内には3つの科学技術大学がある。

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俳句

国内に俳句協会が設置されるほど盛ん。「あいうえお」の母音を使い、五・七・五のパターンで句をつくり、国民が楽しんでいる。季語は用いられないケースが多い。関連の雑誌が数種類発刊されたり、テレビ番組でも放送される人気ぶり。特に松尾芭蕉、小林一茶を崇拝する人が多い。

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音楽

クロアチアではM・キャリーやC・ディオンら海外アーティストが人気で、ザグレブ市内でもCD購入は可能。国内出身ではプリヤボ・カザリステという若手グループが人気急上昇中。C・ザグレブの応援ソング「ディナモ・アイ・ライフ」を歌うピップ、チップス・アンド・ビデオクリップスというグループも人気。日本人アーティストのCDは発売されていない。

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産業

地中海沿岸地域を中心に観光業が盛ん。そのほかでは造船業、化学工業、精油業など。ザグレブでの商店の営業時間は平日で午前8時〜午後8時、土曜は午前8時〜午後2時で日曜は休み。シエスタ(昼休み)を取る店も多い。会社員は土、日曜休みの週休2日制が取られているが、地元の新聞記者は「休みは不定期で、ほしい時に上司に申し出る。月平均で4、5日」

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ドブロブニク

首都ザグレブから約790キロ南に位置し「アドリア海の真珠」の異名を取る中欧屈指のビーチリゾート。2月の平均気温もザグレブの1・7度に対して7度。中世にはベネチアと並ぶ海洋交易都市として栄えた。鉄道はなく、バスが国内各都市から出ておりザグレブまで約16時間、リエカは約12時間、スプリットまで約4時間。フランクフルト(ドイツ)トリエステ(イタリア)モスタール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)など国外都市からの定期便もある。

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トラベル情報

観光目的なら90日間はビザ不要。パスポートの残存期間は90日以上必要。ザグレブで、在クロアチア日本大使館が薦めるホテルだと、シングルで1泊3万円〜1万6000円クラス。週末割引制度を取るところもある。予約なしでもチェックイン可能だが、高級ホテルは旅行代理店を通すと料金がややお得。クレジットカードは基本的に各種OKだが、マスターが強い。電圧、周波数は220ボルト、50ヘルツなので日本製のものは使用不可。テレビはPAL方式。

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リエカ

クロアチアリーグ2位のリエカの本拠地はザグレブから南へ約150キロ。鉄道で約4時間、バスなら約5時間。都市名は「川」という意味で、クロアチア最大の貿易港を持つ。アドリア海を渡る大型フェリーの出発点で、海上に60以上も浮かぶ国立公園の「窓口」でもある。20年以上前から神奈川・川崎市の姉妹都市となっている。

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電話

公衆電話の利用方法は基本的に日本と同じ。テレホンカード専用機がほとんどで、テレカは50度(18・50クーナ=約370円)100度(29クーナ=約580円)200度(49Kn=約980円)で、郵便局や町中のキオスク、たばこ店などで販売。クロアチアから日本へかける場合は00+81(日本の国番号)+0を除いた市外局番+相手の番号の順にダイヤル。一方、日本からかける場合は001(0041、0061)+385(クロアチアの国番号)+0を除いた市外局番+相手の番号。

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地理&人口

クロアチア共和国の面積は5万6610平方キロメートル。日本の九州と四国を合わせた程度の大きさ。人口は約480万人。クロアチア人が78%、セルビア人12%、その他にハンガリー人、スロベニア人、イタリア人、アルバニア人ら。首都のザグレブの面積は1291平方キロメートル。北海道北部と同緯度に当たる。人口は87・4万人。

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ネクタイ

クロアチアの代表的な土産の1つ。ネクタイの原語に当たるクラバット(フランス語)はクロアチア人を意味するクロアータに由来。17世紀、オーストリア帝国をマリア・テレジアが統治していた時代に、クロアチア人の雇い兵がマフラーのように布を巻いていたのがネクタイ誕生のきっかけと伝えられ、その名がつけられたといわれている。

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時差

日本との時差は8時間。例えば日本時間で1月28日正午はクロアチア時間では同日午前4時となる。ただし、3月末から10月末はサマータイム制度を採用しており、時差は7時間。C・ザグレブが現在キャンプを張っているスペインも8時間。期間中の練習は基本的に午前10時からと午後4時30分からだが、日本時間にすると、それぞれ午後6時、翌日の午前0時30分になる。

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外交関係

日本は92年3月17日にクロアチアを国家承認、翌93年3月5日に外交関係を結んだ。同年7月からは在オーストリア大使が兼任していたが、98年2月1日、ザグレブに大使館を開設。一方、クロアチアは93年9月、東京に大使館を開設、95年9月から大使を駐在させている。在留邦人は45人で、日本企業の進出例はない。

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アルコール

地中海性気候に恵まれたアドリア海沿岸を中心に、ダルマチアの赤、イストリアとスラボニアの白といったワインがおいしい。料理ともよくマッチする。昨年からは、日本への輸出もスタート。一方「ピーボ」と呼ばれるビールは地元の銘柄が数種あるが、味はやや甘め。

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治安

セルビア人居住地域をのぞいて治安はかなりいい。夜間の外出も問題ないが、日本大使館によると、最近スリが増加傾向にあり、最低限の注意は必要だ。警察の名称は「ポリツィア」被害にあった時には直接警察署に行くか、日本の110番に当たる92番へ電話する。ちなみに消防は93番、救急車は94番。

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郵便

郵便事情は良好で、クロアチアから日本への航空便は約1週間で着く。はがきは3.6Ln(約72円)封書は10キロで4.8Kn(約96円)。切手は郵便局、キオスクやホテルでも購入できる。郵便局は黄色地に黒でラッパのマークと「HPT」と書かれた看板の出た建物。営業時間は平日午前7時〜午後8時、土曜は午前7時〜午後1時。

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空港

クロアチアのおもな国際空港は、ザグレブ、スピリット、ドブロニク。最大のザグレブは、市内の南東約17キロに位置する。日本への直行便はない。ウィーン(ザグレブから1時間弱)、チューリッヒ(約1時間15分)、フランクフルト(約1時間30分)経由で利用する人が多い。

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料理

クロアチアには、クシ焼きやステーキの専門店が多い。名産品には、ダルマチアの薫製ハム、スラボニアのソーセージ、パプリカ入りのサラミ、いわしの酢漬け、ひつじのチーズなどがある。肉類が目立つが、シーフード・レストランでは、アドリア海沿岸の新鮮な魚介類を楽しむことができる。

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自動車

朝夕の通勤時間帯には、かなりの交通渋滞になる。道路は右側通行。ザグレブ市内の中心部は一方通行が多い。日本の自動車メーカーのディーラーもあり、日本車も見かけるが、圧倒的に多いのがドイツ製。オペル、フォルクスワーゲンなどが目立つ。ザグレブ市民の運転マナーは今ひとつで、接触事故が目立つ。

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映画

ハリウッド作品の人気が高く、「タイタニック」はクロアチアでも大ヒット。現在(1999.1.20)は、「ジョー・ブラックをよろしく」「ドクター・ドリトル」などがロードショー中。どの映画館も上映は夕方から。入場料は一般で20Kn(約400円)と、日本の4分の1以下。

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トラム

ザグレブの町を網羅しているのが「トラム」と呼ばれる路面電車。路線は豊富で停留所の数も多い。ザグレブ中央駅や共和国広場、C・ザグレブのホームスタジアム、マキシミル国立競技場といった市内の要所はすべて、トラムで回ることができる。乗車券は停留所近くにあるキオスクで4.5Kn(約90円)で販売している。改札は、乗車後、車内の機械で乗客自らがおこなうが、車内に停車駅の案内等はないので、不慣れな人は注意が必要。

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若者事情

「クロアチアの若者好みは日本に近い」。米国や欧州のヒップホップやブラックミュージックに耳を傾け、テレビゲームに夢中。ゲームソフトの販売店も人気。普段着はジーンズ中心だが、ファッションの流れは隣のイタリアに近く、ザグレブ市内ではモード系で決めている若者の姿も。

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スポーツ

フランスW杯で3位に入ったサッカーへの注目度が高く、唯一のスポーツ紙「スポルツスキ・ノボスティ」でも連日サッカーの話題が1面を飾っている。ボバン(ACミラン)、スーケル(R・マドリード)ら国外で活躍している選手も多い。その他では、イワニセビッチ、マヨリと世界トップレベルのテニス。シカゴ・ブルズのクーコッチはじめNBAでも多くの選手が活躍しているバスケットボールが盛ん。

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通貨

クロアチアの通貨単位はクーナ(Kn)。補助貨幣がリーパ(Lipa)。100Lipa=1Kn。日本円に換算すると、1Knが約20円。Knは他国での両替はできない。米ドルの通用する店も多い。
(首都ザグレブでの平均物価)

  • ハンバーガーが12Kn(約240円)/個
  • たばこが15Kn(約300円)/箱
  • コーヒーが15Kn(約300円)/杯

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言葉

公用語はクロアチア語。隣国ユーゴスラビアで使用されているセルビア語に近い言葉で、発音的にはロシア語に似た部分が多い。ホテルの従業員やタクシー運転手でも英語がわかる人が多く、簡単な会話程度なら英語でもできる。

  • 「おはよう」=「ドブロ・ユートロ」
  • 「こんにちは」=「ドバル・ダーン」
  • 「ありがとう」=「フバーラバム」
  • 「日本人」=「ジャパナク」
  • 「サッカー」=「ノゴメット」

 

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