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安藤優子の『マイクなんていらない<22>ゲスト:ラモス瑠偉氏』−週刊朝日より−(1999.6.4) |
引退されて、いまは、おもにどういうことをなさってるんですか? |
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週1回ぐらい、たけしさんと一緒にテレビの「ここがヘンだよ日本人」をやって、 |
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どんな練習をするんですか? |
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ひたすら蹴る。蹴ってトラップ、トラップして返す。そればかり。 |
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それって基本でしょ? |
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基本ですね。ボールの止め方とパス。蹴りたいところにちゃんと正確に蹴る。 |
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ラモスさんがブラジルからやってきて、最初に日本のサッカーを見たとき、びっくりしました? |
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ただの草サッカーだと思った(笑)。 |
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つまり、レベルが低かった? |
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(大声で)いまもそうだよ! |
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浮かれすぎちゃった? |
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そうです。 |
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フランス・ワールドカップのとき、解説をやってらして、さかんに怒ってましたよね。「ちゃんとやってない選手がいる」って。 |
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選ばれなかった選手の気持ちもわかってほしいし、代表選手は代表らしいプレーをしてほしかった。 |
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カズと北澤さんが、大会前にフランスから帰されましたよね。 |
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あのとき僕はメチャクチャ怒った。 |
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私、岡田監督とは2、3回話したことがあるんですけど、冷静な方だと思うんですよ。何があったのか…。 |
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わからない。実力だけが理由じゃない。絶対違う。 |
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サッカーというのは、実力だけじゃなく、目に見えないものも必要だということですね。 |
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もちろん、もちろん。 |
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それは監督の問題ですか? |
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どうですかねぇ〜。 |
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6年前、ドーハでイラクと引き分けたのは、日本のためによかった? |
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僕、死んでから神様に「なんで?」って聞いてみたい。 |
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アルゼンチンもブラジルも、小さいときから毎日ストリートでボールを蹴ってる。それが普通の生活ですよね。日本みたいに「サッカー」として学んできたところとの差って、大きいと思うんですよ。 |
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そうなんです。知識として知っているのとは違うんですよ。 |
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このあいだのユースの試合、どうでした? 決勝でスペインに負けて準優勝でしたけど。 |
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結果はすごいよかった。ただ決勝戦の内容がね。悔しかった。 |
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あとは別のところから来る? |
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いまのJリーグの選手たちが黙ってないですよ。 |
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日本代表の座をかけて、いまから熱く戦うべきなんですね。 |
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そうです。チャンスは必ずみんなにくるんですよ。 |
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カズにも? |
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と思います。ただ、彼がクロアチアに行ったのは、すごい失敗。 |
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でも、日本にいないほうがいいと言ってたじゃないですか? |
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そう。だけどポルトガルでもスペインでもいいじゃないですか。 |
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クロアチアでは、あまり試合に出てないようですけど。 |
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ワールドカップに出られなかった悔しさで、もう1回自分のプレーを磨くために行ってるんだけど、 |
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カズさんとはすごく仲よかったんですよね。でも、カズさん、途中で変わりましたね。 |
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イタリアへ行ってから変わった。 |
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15歳のときにブラジルに行ったんですものね、1人で。 |
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だから認めるんです。 |
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人間って、おだてられると気持ちよくなってきちゃいますけどね。 |
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僕もアジアでは認められてるけど、自分のことをすごい選手だと思ってないですよ。 |
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日本に来たこと、当たりでした? 間違ってなかった? |
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日本人になれて誇りだと思っている。 |