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カズ激白!!“誇りと苦闘”(1999.05.30)


シーズンを終えた感想は?

 

早かったし、凄く充実していた。

あらためてクロアチアリーグで感じたことは?

 

ギャップはなかったけど、思っていたより1人1人が技術的に高かった。
自己中心的だし戦術も日本よりアバウトだけど、だからこそ個性的で魅力的な選手が出てくる。

Cザグレブの印象は?

 

常に優勝を義務付けられているビッグクラブというのは問題も多いし、ここの会長も選手から罰金を取ったりする。
だけど会長を含めてみんな情熱的だし、プロとしてこういうやり方もあるんだな、素晴らしいチームだなと思った。

プレーオフ序盤に指揮官が交代したが?

 

ザイエック監督の時はミクレナスの次に使ってもらえたけど、ロンチャレビッチ監督になって最初のころは難しかった。
オレにはここでの実績がないから、彼がオレを使いにくいのは分かる。
でもだんだん自分を理解してくれて、心のコミュニケーションも取れるようになってきた。

23日のバルテクス戦では派手に退場したが?

 

ボールがないところで蹴られて…。
別にエキサイトしたわけじゃないけど、日本人ておとなしいというイメージがあるでしょ。
そういうふうに思われるのが嫌で。戦わなきゃいけない。

2002年W杯への思いは?

 

W杯への気持ちは変わらない。だけど今は話すべき時じゃない。

サッカー以外のクロアチアでの生活はどう?

不自由はない。選手も凄くいい人が多くて、面倒見もいい。
ユリッチとはカフェにも行ったし、ビスチャン、ショコタら若い選手も“今晩どうするのか”なんて声を掛けてくれる。
今は後泊があるけど、休みの前の日や試合が終わった時にアグレッシブに動いている。

女の子にモテる?

モテない。いやモテるかもしれないね。
(日本人が)珍しいからかな。でもオレは見ているだけだよ。

食生活はどうだった?

パンでもコーンフレークでも何でもいいんだ。オレは“食い道楽”じゃないから。

(きょう30日の)世界選抜戦への意気込みは?

どれくらい出るのか分からないけど、ビシッと決めたいね。

ノーゴールに終わったことは残念だけど、何の言い訳もない。
精神的につらいことはあったが、体のキレはあった。

1試合1試合を振り返りたくない。全く出ないで終わった時は考えることもある。
でも例えば5分与えられたら、その中で結果を出そうと目いっぱいやっていた。
得点でチームを勝たせるというより、流れを変えるという役割はできたと思う。
自分の中では時間はあまり関係なかったんだ。

今、自分はチームの枝だから。幹になれるように頑張りたい。
幹になれればチャンスも広がるから。

“カズ”でいることが楽しいんだ。
評価されることもされないことも全部、自分自身。
すべてを含めて楽しいね。
ここが好きだし、自分の仕事場もある。もう1シーズンここでやる。

(欧州チャンピオンズリーグは)いい経験ができると思う。
自分が満足して、充実感を持っていれば見ている人にも伝えられるものがある。
みんなを魅了するゴールを決められたらいいね。

 

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