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ロングインタビュー記事
スペイン合宿を振り返って
(1999.02.07)
2週間の合宿での成果は? |
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最初は(左太ももの)筋肉が炎症を起こしていたし、無理せず、じっくりいこうと思っていた。でも自分が思っていたよりも早くコンディションが上がってきたね。(最初の対外試合だった)アリカンテ戦では出場が予想外だっただけに、変に力が入らず、いいシュートが打てたんじゃないかな。だんだん無理が出来るようになってきたし、先を考えずに飛ばせるようにもなってきた。ただ練習試合にはほとんど出られたけど、一度90分フルで出てみたかったという気持ちもある。ちょっと物足りないくらいだった。 |
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FW5人の中ではミクレナス(リトアニア代表)と2トップがレギュラーのように見えたが。 |
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し烈な争い、と日本の新聞は大袈裟だから(笑)。争い、というまでギスギスしたものは自分の中にはなくて、楽しんでやろうという感じだった。(ミキッチやシミッチは現地新聞などで、厳しい発言をしているが)彼らは若いし、オレも20、21歳のころはそうだった。何とかポジション取って、とね。(彼らとは)余裕も違うでしょう。自分を信じられるというね。キャリアを積んできてるから。最初から紅白戦ではやれる自信あったし、自分をアピールする自信はあった。自分のような(相手のウラに走り込める)選手がいなかったから呼んだと説明されていたしね。アピールというかさ、どの試合も自分の持ち味を出すというか、自分のやりたいようにやろうと思っている。アリカンテ戦も、特別なことをやろうとは思ってなかったな。ミクレナスとは現時点ではうまくいってると思うよ。 |
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バイキング戦のように中盤からあまりパスが来ない試合もあったが。 |
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機能しないというか、チームは全然モチベーションないし、自分がモチベーションを上げても周りとバランス合わないし。悪いとかいいとかいう問題ではなくて、まったく評価のしようのないゲームだった。(プロシネツキは)まだベストコンディションではないと思う。あの試合(ムルシア戦)の前半だけでは評価しにくいけど、彼の持ってる視野の広さとか、決定的なパスを出すというのはだれもが分かっている。合う、合わないではなく、合わせないといけない。こっちもあっちもね。ジェノアにいた時と違って今は自分の慣れているポジションでやらせてもらえている。だから仮に(ボールが)来ないとしても我慢ができる。得点やアシストを重ねる中でお互いのやり方が分かって来るだろうし。(マリッチの移籍について)マリッチとはワンツーは入るし、紅白戦見てても起点になってた。その意味では残念だね。違ういい選手に来て欲しい。北澤あたりに。 |
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ザグレブのサッカーの印象は? |
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もともとこういうDFラインから回して、つないでいくサッカーが好きだね。DFも技術がある選手が何人かいる。やはり旧ユーゴだね。日本では監督の言うことを忠実に守るけど、こっちの選手はアバウトな選手が多いね。だけど創造力とか展開力は、こっちの人の方がある。確かにマークがずれるときはあるけどね。その分、個人の能力でやっている。 |
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2月17日は、スタメンデビューで飾れそうか。 |
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もちろん、それに向けて体をつくっていく。でもその後も続くわけで、17日がすべてじゃない。自信とか、そういうことは今の時点では言えないし、分からない。ただ、ケガだけはしないように、17日、行けるように準備はしてるよ。日本の新聞だと“し烈なFW争い”みたいになっちゃうけど、自分の中には楽しんでやろうっていう余裕も出てきている。 |
ザイエック監督 |
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三浦はよくやっている。困難な状況でも、それを気にせずにやっている。フィジカル面でコンディションがよくなれば、さらによくなってくると思う。ミクレナスと2人、他のFWをリードしていると言っていいだろう。 |
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MFプロシネツキ |
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一瞬の動きでマークを外すテクニックは素晴らしい。これはミキッチ、シミッチらと共通した長所といえるだろう。昨年、チームのFWは決定力に難点があったが、彼はその問題を解決してくれるに違いない。それだけの選手だ。 |
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FWミクレナス |
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自分とはコンビネーションが合っていて、ポジションが重なるということがない。その意味ではやりやすいし、意思の疎通ができている。いいプレーヤーだとは聞いていたが、実際に一緒にやってみてなるほどな、と思った。 |
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ミナリッチ・アシスタントコーチ |
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試合全体を通じて素早い動きが目立った。非常にいい選手だということは分かった。ただ、ムルシア戦では、時々、動きが止まって、その場にとどまるシーンが見られた。もっと動いてもいい。レギュラーになれるかどうかは、監督が決めるだろう。私自身は何とも言えない。 |
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クルシェリ記者(ユタルニスト紙) |
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ペナルティエリアに入ってからの動きが素晴らしい。決定力という点で、他のFWをリードしていると思う。ミクレナスがポストになり、その周囲で動き回るという監督の考えを忠実に実行している。戦術の理解度という点でも評価していい。 |